Googleは現地時間2016年5月24日(日本時間では5月25日)に開催したGoogle Performance Summit 2016(GPS2016)にて、急速なモバイルシフトとモバイルファーストの世界に対応できるようにGoogle アドワーズの機能アップデートを発表しました。
気になるGoogle アドワーズの機能アップデートの内容は公式ブログであるInside AdWordsでも公表されていますので、今回その概要を絞ってご紹介したいと思います。
目次
テキスト広告の文字数が変更へ
画像は Inside AdWords より
Google アドワーズが登場して15年経ち、テキスト広告の文字数について初めて大幅な変更が導入されます。
上記の表で説明されている内容をかいつまむと下記となります。
広告見出しの文字数
これまで:半角25文字まで
これから:半角30文字までx2行
広告文の文字数
これまで:半角35文字x2行
これから:半角80文字の1行表示
表示URL
これまで:表示URLは手動で設定(表示URLと最終ページURLのドメインが不一致だった場合は広告が不承認にされていた)
これから:最終ページURLのドメインが自動的に表示される。ドメイン以下のURLパスについてはカスタマイズ可能
事前のテストでは「新しい形式のテキスト広告は、従来のテキスト広告よりもクリック率が20%ほど向上が見られた」と、テストを実施した広告主より報告されているそうです。
ちなみに、各文字数の変更に関してはマルチバイトではない言語での基準による話なので、日本語のようなマルチバイトの言語を使用する場合はここで発表された文字数と変更になる可能性が高いので注意が必要です。
Google ディスプレイネットワークでレスポンシブ広告が表示できるように
画像は Inside AdWords より
Google ディスプレイネットワーク(以下GDN)でレスポンシブ広告の表示ができるようになります。
これによってWEBサイトやアプリのデザインにマッチした形で広告が表示できるようになるので、パブリッシャー側はWEBサイトやアプリの利用者のユーザー体験を損なうことなく広告を配信することが可能になりますね。
ここに表示される広告は、見出し、広告文、画像、URLを基にしてGoogle側が自動的に広告デザインを決定して配信をする仕組みのようです。
各デバイスタイプ別の入札単価調整が可能に
特定のデバイス上で入札を最適化をするために、次の機能アップデートが今後数ヶ月のうちに実施される予定とのことです。
- モバイル、タブレット、デスクトップのそれぞれで入札単価の調整が可能になる
- ビジネスに最も価値のあるデバイスの入札単価を固定(基準)にして、その他各デバイスはそこから入札単価を調整できるようになる
- 入札単価の調整は+900%まで設定可能に
ビジネスに最も影響のあるデバイスを基準にして入札が調整できるようになるのはとても便利ですね!
Google マップのローカル検索広告結果にPromoted Pinが登場
画像は Inside AdWords より
Google マップのローカル検索広告(住所表示オプションとGoogle マイビジネスの設定が必要)結果に、店舗の所在地をピンで表示するPromoted Pinが表示されるようになります。これによってマップの利用者に店舗への来店促進がしやすくなりますね。
Googleによれば、すべてのモバイル検索の3分の1近くは現在位置に関連しているとのことですので、Google マップで「靴屋」とか「カフェ」検索された時に、ピンという形でアピールして来店促進ができるチャンスが大幅に増えますので、ローカルビジネスでは実施しない手はないですね。
以上が、GPS2016で発表されたGoogle アドワーズの機能アップデート概要ですが、Inside AdWords(公式ブログ)やSearch Engine Landなどでは更に詳細な内容が書かれておりますので、そちらも参考にしてみてください!