
2023年5月より新型コロナウイルスが5類に分類され、リモートワークからオフィス出社へ舵を切った会社も多いようです。
そんななかでアナグラムは、オフィス出社を推奨としつつもリモートワークを禁止はせず、どちらの働き方も混在するハイブリッドワークを選んでいます。
この記事では、なぜアナグラムがオフィス出社を推奨しているのか。そして、なぜリモートワークを禁止していないのかを紹介します。


目次
オフィス・リモートを組み合わせたハイブリッドワーク
2023年11月現在、アナグラムではオフィス出社とリモートワークを組み合わせた、ハイブリッドワークを行っています。
出社頻度は人にもよりますが、通勤圏内に住んでいる社員で週1~3回程度。通勤圏外に住んでいる社員は月1~2回程度の社員が多いようです。
【アナグラムのハイブリッドワーク】
(個人やチームによって頻度が異なり、毎日オフィス出社する社員もいる)
・通勤圏内に住んでいる社員:週1~3程度のオフィス出社
・通勤圏外に住んでいる社員:月1~2回程度のオフィス出社
オフィス出社したほうが、成長機会を得られる確率が高い
そんなハイブリッドワークを行っているアナグラムですが、スタンスとしてはオフィス出社を推奨しています。オフィスに出社したほうが、成長機会を得られる確率が高いと考えているためです。
オフィス出社とリモートワークの大きなちがいは「コミュニケーションのとりやすさ」です。リモートワークでももちろんコミュニケーションはとれますが、「とりやすさ」「気軽さ」でいえばオフィス出社のほうが優れています。
気軽に、簡単にコミュニケーションをとれることが、クルーの成長機会につながります。ここでは、気軽なコミュニケーションがどう成長につながるかを、「質問しやすい」「おせっかいが生まれる」「偶発的なコミュニケーション」に分けてそれぞれ紹介します。
質問しやすい
リモートワークに比べてオフィス出社したほうが、周囲に質問しやすくなります。リモートワークでも質問はもちろんできるのですが、顔を合わせている分、オフィス出社のほうが気軽に声をかけやすいですよね。
また、聞きたいことが明確になっていない、ふわっとした質問も生まれまやすくなります。「昨日こんな広告見たんですけどどう思います?」などの雑談的な質問も、顔を合わせているからこそ生まれるものです。
質問しやすいということは、その分だけ得られるフィードバックの量が増え、成長につながります。
偶発的なコミュニケーションが生まれる
オフィス出社することのもう一つのメリットは、偶発的なコミュニケーションが生まれることです。
ふとすれ違ったクルー(アナグラムでは社員のことをクルー呼んでいます)と話したり、他者の会話がたまたま聞こえてくるなど、オフィスで働いていると偶発的に生まれるコミュニケーションが必ずあります。他のクルーが受けているフィードバックが、ふと耳に入ってきて学びになる、なんてこともあるでしょう。
こういった偶発的に生まれるコミュニケーションから得られる学びは、オフィス出社しているほうが出会える確率が高いわけです。
良いおせっかいが生まれる
このように、質問しやすかったり偶発的コミュニケーションが発生することで、周囲のクルーに「自分がどんな人間か」が理解されていきます。
すると、良い意味でのおせっかいが生まれやすくなります。「〇〇について知らないということはこれも知らない可能性もありそうだから教えてあげよう」とか、「●●について興味があるみたいだから話しかけてみよう」などの、おせっかいのコミュニケーションが生まれます。
こうした、良い意味でのおせっかいがさらなる成長を促してくれます。
【オフィス出社することで成長機会を得られやすい理由】
・質問しやすくなる
・偶発的なコミュニケーションが生まれる
・良いおせっかいが生まれる
このように、リモートワークに比較してオフィス出社すると得られる情報量・フィードバック量が増え、それが成長につながります。こういった理由から、アナグラムはオフィス出社を推奨しています。
なお、これらはあくまで確率と積み重ねの話であって、オフィスに来たからといってすぐさま成長できるわけではありません。また、リモートワークでは成長できないわけではなく、そこは工夫しだいだと考えています。
出社できない事情があっても活躍してほしいから、リモートワークを禁止しない
このような理由からアナグラムではオフィス出社を推奨していますが、リモートワークを禁止はしていません。実際に、2割以上のクルーが通勤圏外に住んでおり、彼らはほぼフルリモートで働いています。
リモートワークを禁止せずハイブリッドワークにしている理由は、オフィス出社できない事情があるクルーも活躍してほしいと考えているためです。
居住地や家族の事情などでオフィス出社できず、リモートワークせざるをえない人は必ずいます。今後、日本が介護社会になっていくことを考えると、そういった事情の方はますます増えるでしょう。
そういう方でも安心して働ける会社であるために、リモートワークを禁止せず、選択肢を選べるようにしています。
「オフィス出社したほうが成長しやすい」という話を前述しましたが、ではリモートで働くクルーは成長しなくていいかというと、もちろんそんなことはありません。リモートでも成長機会を得られるよう、コミュニケーションの設計を工夫することで乗り越えようとしています。
実際、クルーのほとんどがリモートワークをしているあるチームでは、毎朝オンラインで朝会を実施して偶発的なコミュニケーションが生まれるようにするなど、コミュニケーションの工夫を行ってうまくいっていますし、フルリモートで活躍しているクルーも数多くいます。リモートワーク可能でなければ出会えなかった素敵なクルーともたくさん出会えました。
また、通勤圏外からでもオフィス出社できるよう、通勤交通費・宿泊費を月10万円まで支給しています。こうすることで、「たまにはオフィスで顔を合わせて仕事をしたい」「クライアントの声を生で聞きたい」といったニーズを満たし、遠方に住んでいても成長の機会を増やせるようにしています。
自社に最適な働き方をアップデートしていく
以上、アナグラムがオフィス出社を推奨する理由と、リモートワークを禁止しない理由を紹介しました。
オフィス出社を推奨しつつリモートワークを許容するハイブリッドワークは、その分マネジメントの難易度が高いのですが、いまのアナグラムにはこの働き方が最適と考え、選択しています。
今後も、自社にとって最適な働き方とは?を自問しながら、働き方をアップデートしていきます。最後までお読みいただきありがとうございました。