
Instagramで新しい情報やアカウントをどのように探していますか?他のSNSとは違いシェア機能のないInstagramでは新しい情報を探すのは意外と難しいですよね。
そんなときに役立つ機能がInstagramの「発見タブ」です。
今回はそんなInstagram「発見タブ」の概要や広告での効果的な活用方法を分かりやすく解説します。
Instagram発見タブとは
発見タブは、フォローしている人や「いいね!」した投稿などに基づいて、「まだフォローしていない」アカウントがシェアしたコンテンツが表示されます。
参考:[検索]に表示される写真や動画はどのように選ばれるのですか。 | Instagramヘルプセンター
利用者にとっては、検索などで能動的に情報を探すことなく、自分の興味関心にもとづいた新しい情報と出会うことができます。
なお、この発見タブに使われているAIアルゴリズムについてFacebookの公式ブログで2019年の11月に紹介されています。
発見タブに表示されるコンテンツはおおまかに、以下の流れで決定されているとのことです。
- ユーザーのアクション(いいね、保存など)データを取得
- このデータから、アカウント単位で類似性を特定(投稿単位ではない)
- 数十億の投稿から、類似した数千のアカウントを選別
- さらにそのうち500~50人を抽出して、機械学習モデルを使ってランキングを実施
- さらに最終的に最も最適と思われる25の投稿まで絞って表示を行う
このように選別された、利用者にとって関連性が高いコンテンツや、話題性のある投稿と並んで表示される広告が、Instagram発見タブ広告です。
Instagram発見タブに広告を出す3つのメリット
Instagramの発見タブには、広告を掲載することも可能です。発見タブ広告には次の3つのようなメリットがあります。
- 新しい情報を探しているタイミングにアプローチできる
- ユーザーの興味関心のコンテキストを捉えられる
- Facebook広告の配置の一つとして全体最適化を図れる
発見タブをみているとき、ユーザーは新しい情報を積極的に求めている状態ですので、目にするのが広告であっても興味や関心を引くものであれば気に留めてもらいやすいのは想像に難くありませんよね。

実際には上記のステップで広告が表示されます。発見タブの投稿一覧ではなく、特定の投稿を閲覧した先にタイムライン形式で表示されるため、スクロールに応じて自然に目に入ることも大きな特徴です。
Instagram発見タブ広告の設定方法
すでに配置で「自動配置」を選んでいる場合は、発見タブ広告には自動で配信されていますので、特に追加で設定の必要はありません。
手動で配置を選択されている方は、個別に配置を追加する必要があります。以下で実際の設定方法を見ていきましょう。

・広告セットの「編集」をクリックし、配置の「配置を編集」にチェック

・デバイスの「Instagram」にチェック

・配置の「発見タブ」にチェックすれば完了です
発見タブでのパフォーマンスの確認方法

発見タブへの配信の成果は、各レポートの「内訳」から「配置」を選択することで確認ができます。
新規ユーザーに向けた配信にもかかわらず発見タブでのパフォーマンスが思わしくなかったり、逆にクリエイティブを変更したら発見タブでの反応がよくなったり、など発見タブをみているユーザーの状況を踏まえてクリエイティブの方針を考えるヒントにしていくことができそうですね。
なお、レポートではたしかに配置ごとの成果がわかりますが、たとえば「発見タブ広告」の成果を個別に調整したいからといって、「発見タブ広告」だけの広告セットを作ったり、手動配置に変更するのはあまりおすすめしません。なぜなら全体最適化の観点から、基本的にはほかの配置と合わせて広告を配信することで得られていたパフォーマンスを損なう可能性があるためです。
最後に
ユーザーが発見タブをタップするときにどういう思いで、どういう期待を持っているかを想像することが大切です。
単に配信できる広告枠が増えたと考えるか、いままでと違う状況のユーザーにアプローチできるタイミングができたと立体的に考えられるかで、広告の成果も大きく変わってくると考えています。
発見タブをみているときに自分だったらどんな情報が欲しいか、、ユーザー目線でじっくりと考えてみるのがおすすめです。
