株式会社リブセンス(ジョブセンス)
話し手:株式会社リブセンス
城本 真奈実さま

アルバイト求人・転職・不動産賃貸情報を中心に、インターネットメディア事業を運営しているリブセンスさま。今回、お取り組みさせて頂いたのは、その中で主力事業でもある、アルバイト求人サイト「ジョブセンス」の広告運用です。

今回お話を伺う城本さんは、当時ジョブセンスの有料広告全般を担当されており、インハウスでリスティング広告の運用もされていました。業務範囲が広く、リスティング広告に十分に時間を割くことが出来ていない状況で、「手を加えれば、まだまだ伸び代があるはず!」という課題を認識し、一緒にお取り組みをさせていただくことになりました。

お任せいただいたきっかけや、実際の取組み・成果について、弊社竹内と藤澤がお話を伺いました。

このインタビューは2016年4月に行われました。

聞き手:アナグラム株式会社
竹内槙優
藤澤亮太
古田のどか(筆者)

ジョブセンスのサービス内容について

竹内:まずは、ジョブセンスさんのサービス内容を改めてお聞きします。

城本:主力事業である「ジョブセンス」は、アルバイト求人を専門とする成功報酬型のサービスです。採用が決まって初めて費用が発生する仕組みなので、企業様はリスクを負うことなく、かつ低費用で採用活動を行うことができます。また、ユーザーの方に対しても、バイトが決まるとお祝い金をプレゼントする仕組みを採用し、双方からご好評を頂いています。

当時の仕事内容

藤澤:城本さんの担当業務はどのようなものだったのですか?

城本:はい。当時は、ジョブセンスの有料広告全般を担当していて、Yahoo!・Google・Criteo・Facebook広告・indeed・アフィリエイトなどの広告媒体を見ていました。

藤澤:チームの体制についてはいかがですか?

城本:当時はアルバイトさんと私の2名体制です。なかなか全てを見るのは厳しくて、途中からもう一人担当者が入ってきてくれました。さらに、アルバイトスタッフも1名採用することができ、最終的には4人でみる体制になりました。

藤澤:扱う媒体はすごく多いと思いますが、最初は担当者お1人だったんですね。

城本:はい、扱う媒体はとても多いうえに、ヘビーインハウスでしたね(笑)

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一緒にお仕事するようになったきっかけと課題

藤澤:そんな中、アナグラムとのお取り組みのきっかけはどのようなものでしたか?

城本:まず、アナグラムさんを知ったきっかけは、私が広告担当になった最初の頃、Googleのアカウントヘルスチェックをお願いしたことでした。「とても信頼できる会社だから」と弊社の取締役に紹介してもらったんです。それなりに大きいアカウントだったのに、短い期間でしっかり分析してくれて、指摘も的確で実際的。運用型広告のプロだな、って思ったのを覚えています。

竹内:いえいえ。僕たちも、リブセンスさんは施策の反映スピードがものすごく早くて驚きました。アカウントのヘルスチェックの資料をお送りしてから、実際のご訪問までに2~3日時間があったのですが、その間に資料をほぼ理解されて、大部分の改善ポイントを反映していただいてましたよね。

藤澤:ヘルスチェックから実際の委託までには、どのような経緯があったのでしょうか?

城本:代理店の利用を本格的に検討したのは、ヘルスチェックからさらにその半年くらい後です。

その頃、大学生向けのプロモーションを大々的に実施することが決まり、その流れでtwitterなどのソーシャルメディアの運用もメインで担当することになりました。有料広告、ソーシャルメディア運用、と業務量が徐々に多くなっていくにつれ、リスティング広告にかける時間がどんどん少なくなってきていたので、現状を維持しているだけの状態が数ヶ月続きました。テコ入れをすればまだまだ伸びると思っていましたが、思うようには時間がとれていなかったですね。

藤澤:では、課題は放置気味になっているアカウントをテコ入れしていきたい、ということだったのですね。代理店を選定する際、重要視されたポイントはありますか?

城本:代理店選定の軸は大きく2つありました。まずひとつは、一時的に業務が溢れてしまっている状況だったので、期間を1年程度に限定して手伝ってもらいたいということ。2つめは、アカウント構造を綺麗にして、今よりも収益性の高いアカウントに成長させること。

いくつかの代理店さんにお声がけしましたが、他の代理店さんだと、一度委託してしまうとインハウスに戻すことが難しかったり、自社アカウントから代理店アカウントに移行しないといけなかったりと、なかなか一時的にコンサルティングに入っていただくことは困難でした。他代理店さんも、弊社の要望に対してかなり検討を重ねて下さったのですが、最終的に希望通りに受けてくれるのはアナグラムさんでした。

また、アカウントを成長させるための運用力という点でも、アナグラムさんのことは信用していました。リスティング広告を担当する新人さんが、最初に勉強する本も、代表の阿部さんが執筆されていることが多いですし、私も最初の頃よく読ませてもらっていましたから。

そういえば、社内で「大手代理店の方が実績があって安心なんじゃないか」という議論になった時は、上長を説得するための、シミュレーションなども竹内さんには随分手伝ってもらいましたね。

竹内:そのために訪問もさせてもらって、上長の方にも安心していただけるよう、何度もお話をさせてもらいました。ただ、決して無理な試算は出さないようにしていました。

城本:他の代理店のほうが、試算の結果は良かったんです。でも、他代理店さんは「何か隠しているんじゃないかな」という印象をどうしても拭いきれなくて。その点、アナグラムさんは、全て包み隠さず、率直に話してくれるという印象でした。皆さんひとりひとりがプロ意識を強く持っていて、とても信頼できる会社だと感じました。

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お取り組みの中で印象的だったこと

竹内:運用が始まってから印象的だった出来事はありますか?

城本:うちのビジネスモデルをしっかり理解して、サイト構造もしっかり見てきてくれるところは印象的でした!

ジョブセンスは、バイト応募後の採用までを追っているので、採用につながればつながるほど、ジョブセンスの売上になります。掲載企業様にとっても、できるだけニーズに近い応募者を送客したほうが、採用に至りやすいため採用活動がスムーズです。そのことを言わずとも理解してくれていました。

「●●の案件は応募CPA(顧客獲得単価)は安価ですが、積極的に出稿しても御社の売上にはつながりにくいですもんね」と言って、例えコンバージョンがとれるキーワードでも、自主的に出稿を控えてくれました。

竹内:ありがとうございます。アカウント管理画面上のコンバージョンの成績が良くても、それが本当に掲載している企業さんにとって、また、リブセンスさんにとって、意味のある集客なのかということはいつも意識していました。

城本:他の代理店さんは、他社の類似サービスの実績を適用して運用を始めることが多いと思いますが、そもそものビジネスモデルや、強みが違う部分があるので、一概に適用できない部分は多くあります。最初からビジネスモデルをしっかり理解してくれて、本当にクライアントのためになることを提案してくれる点は、とても頼もしかったです。

他にも、そろそろ自社運用に戻そうかというタイミングで話を持ちかけた時、さすがに残念な顔をされてしまうだろうか?と思っていたのですが、「そうですね!もし僕が担当でも、今のタイミングで戻すと思います。」と言ってくれました。そんな風に言ってくれると思わなかったので、それはそれでびっくりしました(笑)

藤澤:私が一緒にお取り組みさせてもらって印象的なことは、どういったロジックで目標CPAを算出しているかというのを、代理店である私たちにも共有してくれる点でした。複数媒体の間接効果も理解されていて、現場の担当者の方の理解度が深く、驚きました。また、それを事業部内で共有していて、共通認識を持って広告運用に取り組んでいる体制がすごく強みだなと感じました。

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運用後の成果

竹内:運用後の成果はいかがでしたか?

城本:成果計測の方法が随時アップデートされていく中で、正確な数字は申し上げられないのですが、ご提案時の試算通り、20%以上の改善は達成できました。

アカウントを成果が出やすい形に再構成いただき、基礎をしっかり作っていただいたので、インハウスに戻してからも成果はしっかり出ています。基礎がしっかりして、安定した収益性の高いアカウントになった一方、維持にかかる運用工数は減ってくるので、その分アトリビューションなどの分析や改善に時間を割くことができるようになりました。分析を基に議論できる時間を確保できるようになったことも、成果として大きいです。

最後に

竹内:インハウスでリスティング広告を担当されている方にアドバイスなどありますか?

城本:インハウス(特にベンチャー)の担当者さんは、忙しいことが多いと思います。

リスティング広告の担当としてだけではなく、その他にも兼務している場合が多いのではないでしょうか。多忙な中で、アカウントを3ヶ月以上、きちんと分析できていないという自覚があるなら、一度第三者に分析してもらうのがいいと思います。

アナグラムさんのようなパートナーは深い知見があるので、伸び代をチェックするためにアカウントを見てもらうだけでなく、調査結果を参考に設定時のケアレスミスの修正や、追いつけていなかったアップデートの設定を追加することもできます。現状のまま何となく放置しないで、アクションした方がいいと思います。伸び代を把握することができれば、運用を外注してみるか、内製で引き続き頑張るか、といった判断もしやすいと思います。

アナグラムさんと、「一緒にお仕事してよかったな」って思う企業さまが増えると良いです。


城本さん、お話ありがとうございました!

インハウスの運用型広告では間違いなくトップクラスの実力をお持ちのリブセンスさま。異なる場所に立ちながらも一緒の視点を持ち「伴走者」として信頼して運用をお任せいただけたことが、弊社がお役に立てた最大の理由だと思います。

おまけ

城本:インハウスに戻すときにアルバイトスタッフ向けのエディターの勉強会もしていただきました。インハウスに戻すときに必ずでてくる、「入稿誰がするの?!」という悩みにも快く対応していただきました。

竹内:インハウスに戻すのはとても勇気がいることだと思うので、その点はフォローさせていただきました。嫌ですからね、インハウスに戻してアカウントが失速するというのはよくある話でしたので。


ジョブセンス:https://j-sen.jp/
株式会社リブセンス:http://www.livesense.co.jp/