
Amazon広告を配信している、またはこれから配信しようとしているが、専門用語や設定できる内容が多く困っている方も多いのではないでしょうか。
Amazon広告のキャンペーンマネージャー上では簡単な設定・操作方法の解説はありますが、広告の種類、キャンペーンの入札戦略、ターゲット設定などAmazon広告特有の設定もあり、どのように考えれば良いか悩むケースも多いかと思います。
そんなお困りの方に向けて、Amazon広告の理解を深めるために無料で使える、Amazon広告学習コンソールを紹介します。


目次
Amazon広告学習コンソールとは
Amazon広告学習コンソールは、Amazonのスポンサー広告(スポンサープロダクト、スポンサーブランド、スポンサーディスプレイ)について学べる、Amazon社が広告主向けに無料で提供する学習ツールです。広告以外にもAmazonストアの活用や認定資格受験など、幅広いコンテンツが用意されています。
また、広告主向けとはなっていますが、Amazon広告へ登録を行えば誰でも利用ができます。Amazon出品用アカウントは不要なため、Amazonに出品前の方や広告代理店勤務の方も手軽に学ぶことができます。
Amazon広告への登録方法
ログイン・登録を進める上でつまずきやすい箇所があるため、以下の手順を参考にサインインまたは登録を進めてみてください。
▼ログイン・登録方法

①Amazon Adsに登録(登録済みの方はサインイン)
https://advertising.amazon.com/ja-jp/resources/learning-console にアクセスし、画面右上の「登録」ボタンをクリック

②左側「スポンサー広告」から国を選択
今回は学習目的のため、すぐに登録できる「スポンサー広告」を選択した際の手順を説明します。
※マネージャーアカウントとは
複数のアカウント(出品者アカウント、ベンダーアカウント、Amazon DSPのアカウント)を運用する場合にまとめて管理できるアカウント
マネージャーアカウントの詳細はこちら
※AmazonDSPについての詳細はこちら:Amazon DSP - デマンドサイドプラットフォームを使用したキャンペーンの作成

③「これらのアカウントタイプのいずれにも該当しない」を選択
※セラーセントラルアカウントをお持ちの方は「セラーセントラル」を選択してログインできます

④アカウント名を入力して登録完了
Amazon広告学習コンソールのメリット
専門書籍やブログ記事など、Amazon広告について学ぶ方法はいろいろとありますが、その中でもAmazon広告学習コンソールを利用する独自のメリットもあります。
Amazon広告運用について基礎を網羅的に学べる
学習コンソールで学ぶことで、Amazon広告の一連の操作・設定方法の理解、仕様の把握ができるようになります。
例えば、ターゲティング(キーワードターゲティング、商品ターゲティング)の詳細や、運用における重要な指標、実績レポートの確認方法など、幅広く解説されており、多角的に学ぶことができます。
Amazon広告学習コンソールで学べる内容は以下のとおりです。
スポンサー広告(スポンサープロダクト、スポンサーブランド、スポンサーディスプレイ)の基礎からレポート分析、改善のヒントや、Amazonストアの活用方法、認定資格受験のためのコンテンツなど、幅広く学ぶことができます。
- スポンサー広告の基礎
- 専門用語の解説
- 特徴、機能面
- レポート分析、パフォーマンスの評価方法
- 成果を向上させる戦略(広告キャンペーンの最適化、改善のヒント)
- ブランド成長のためのAmazonストア(※)活用方法
- Amazonストアとは
- 広告戦略にAmazonストアを活用する理由
- ストアビルダーを使ったAmazonストアの作成方法
- Amazonストアデータの分析方法
- スポンサーブランド広告の活用方法
※Amazonストアとは
Amazon内で独自のブランドサイトのような専用ページが無料で作成できる機能です。
Amazonストアは、Amazonブランド登録が完了している出品者、取引会社、代理店のみ利用可能という条件があります。
詳しくはこちらからご確認ください。
ストア - Amazon上のブランドページの作成
また、広告キャンペーンの作成、ターゲティング、入札と予算の調整のヒントをそれぞれ1分程度の動画で学習できるコンテンツもあります。
動画は全部で40個用意されているため、知りたい箇所だけ素早く学習することもできそうですね。

動画コンテンツはTOPページ「学習コンソールを使い始める」の「セルフサービス広告に関する簡単なポイント」か、以下のURLから閲覧可能です。
Quick tips for self-service ads
動画はすべて英語で解説されているため、日本語版の動画を見たい方はAmazon Ads JapanのYouTubeチャンネルで確認しましょう。
「1min 学習コンテンツ ショート動画」という再生リストでまとめられており、2024年4月時点では19個の動画がアップロードされています。
Amazon広告の認定資格が取得できる
認定試験を受けることで、Amazon広告の認定資格が取得可能です(もちろん試験も無料)。
- 認定資格受験
- スポンサー広告認定
- Amazonリテール認定
- Amazon DSP認定
- Amazon DSP Advanced認定
- Amazon広告サーバー認定
- Twitch Gameplan認定
Certifications - Spotlight your digital advertising proficiency | Amazon Ads
認定資格にはAmazon広告についての習熟度が表されているため、広告運用者自身の習熟度チェックのためにも活用できますが、試験に合格すると認定のデジタルバッジが付与され、取得したバッジはLinkedInや名刺に掲載してAmazon広告に関する専門知識もアピールできます。
Amazon広告学習コンソールの使い方
ここでは学習コンソールの使い方をご紹介します。
読者のAmazon広告の理解度や目的に合わせて使い方も変わってくるため、以下を参考に活用してみてください。
どこから手を付ければ良いの?
多くの学習コンテンツが用意されているため、どこから手を付ければ良いか分からない方も多いかと思います。
自身の目的に合わせて着手するコンテンツを選んでいきましょう。
例えば、以下のように学習を進めるのがおすすめです。
- スポンサー広告の基礎をじっくり学びたい・・・スポンサー広告ブートキャンプ
- 今の理解度を把握したい、認定資格がほしい・・・認定試験を受ける
- 短時間でスポンサー広告の作成、運用調整方法が知りたい・・・セルフサービス広告に関する簡単なポイント
必要な部分だけラーニングするのもOK
Amazon経験者であれば、一度認定試験を受け、分からなかった部分だけスポンサー広告ブートキャンプで復習するのも良いかと思います。
試験は不合格の場合、24時間後に再受験可能になるため、腕試しに受験してみるのも良いでしょう。

しっかりと学んでから試験を受けたい方は、各認定資格の事前学習ができる「認定のためのコース」が用意されているため、全項目学習してから臨むと理解度を更に深められます。
また、Amazon初心者で学習に時間が取れない方は、スポンサー広告ブートキャンプの中から必要なコースのみ選択して学習を進めることもできます。

例えば、「レベル1:基礎を学ぶ」のコースは以上のように分かれています。
コースごとの所要時間が記載されていますが、各コースは更に細かくトピックが分割されています。

コースのメニュー画面ではトピックごとの進捗率が確認できるため、中断・再開がしやすく、少しの隙間時間でも学習を進めやすい設計になっています。
最新情報は更新されていないので注意
Amazon広告について網羅的に学べますが、最新のアップデート内容は学習コンテンツにすぐ反映されないため注意が必要です。
Amazon広告の最新情報は以下URLから確認できます。
Amazon Adsの最新情報

デフォルトでは対象地域がグローバルになっているため、「マーケットプレイス」で日本を選択してから最新情報を確認しましょう。
最後に
Amazon広告学習コンソールについてご紹介しました。
Amazon広告は独自のターゲティングや専門用語があり、難しく感じることもありますが、Amazon広告学習コンソールには基礎から学べるコンテンツが用意されています。学習にあまり時間が割けない方も、1分程度の動画コンテンツであれば手軽に使えるのではないでしょうか。
Amazon広告アカウントさえあれば、無料で誰でも活用できるので、Amazon広告で分からない箇所がある方や認定資格を取得したい方は、ぜひ一度活用してみてください。
