運用型広告の主要プラットフォームで2026年3月に発表されたアップデートをまとめました。
今月はMeta広告のクリックアトリビューション定義変更が最大のトピックです。リンククリックのみをクリックスルーとする新定義への移行が3月中に順次進み、レポート数値に直接影響が出ています。
Google広告では広告スケジュール設定時の予算ペーシング変更が3月1日から適用され、配信日数が少ないキャンペーンで想定以上の消化が発生するリスクがあります。P-MAXのAIボイスオーバー自動付与やDemand Genの類似セグメント変更など、AI自動化の範囲拡大も続いています。
X広告は突然のプラットフォームの全面刷新が実施され、詳細ターゲティングの大幅縮小、管理画面UIの一新と、運用フローの再構築を迫る変更が重なりました。
Yahoo!広告では検索広告への年齢・性別ターゲティング追加やビジネス名アセットの掲載開始があり、LINEヤフー広告のディスプレイ広告統合(4月1日)も行われました。
※本記事で紹介する情報は、各プラットフォームの公式発表に基づくものであり、すべてのアカウントや地域に同時に反映されるとは限りません。最新の適用状況は各プラットフォームの管理画面や公式ヘルプでご確認ください。
Google 広告
2026年3月のGoogle広告は、予算ペーシングの変更という実務に直結するアップデートに加え、P-MAXやDemand Genを中心にAI自動化機能の拡充が進んでいます。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| 広告スケジュール設定時の予算ペーシング変更 | 2026年3月1日〜 |
| VRC(動画リーチキャンペーン)非スキップ広告の正式リリース | 提供開始済み |
| P-MAXのAIボイスオーバー自動付与 | 提供開始済み |
| Demand Gen 類似セグメントのシグナル化 | 2026年3月15日〜 |
| Demand Gen Drop(新機能群) | 一部先行提供 |
広告スケジュール設定時の予算ペーシング変更
2月号で詳しくお伝えした予算ペーシングの変更が、3月1日から適用開始されました。広告スケジュールを設定しているキャンペーンでは、配信日数にかかわらず月間上限(日予算の30.4倍)を配信日に集中して消化する挙動に変わっています。

配信日数が少ないキャンペーンほど影響が大きく、たとえば土日のみ配信で日予算1万円の場合、月間消化が従来の約8万円から最大約16万円に増加する可能性があります。広告スケジュールを使用しているキャンペーンの日予算を早急に見直してください。
VRC(動画リーチキャンペーン)の非スキップ広告が正式リリース
テレビでYouTubeを視聴しているユーザー向けの非スキップ広告(VRC)がグローバルで一般提供開始されました。GoogleのAIが6秒・15秒・テレビ専用30秒といった形式の中から、最も効果的な組み合わせを自動選択します。コネクテッドTV向けの配信を強化したい場合に検討の余地があります。
参考:VRC Non-Skip Ads reach general availability(Google公式ブログ)
参考:Google launches non-skippable Video Reach campaigns for connected TV(Search Engine Land)
P-MAXのAIボイスオーバー自動付与
P-MAXの動画アセットに対し、AIが生成した音声ナレーションを自動で追加する機能が有効化されました。ヘッドラインや説明文のテキストを読み上げる音声が、既存の動画に重ねられます。すでに音声トラックを持つ動画には適用されません。

キャンペーン設定の「動画拡張」からオプトアウトできますが、現時点ではプレビュー機能がなく、実際の音声を事前に確認する手段がありません。ブランドのトーンに合わない音声が付与される可能性があるため、設定を確認のうえ、不要な場合は「動画拡張」をオフにしてください。
参考:Google Ads adds AI voice-over to Performance Max video ads(Search Engine Land)
Demand Gen:類似セグメントのシグナル化
2月号で予告していた類似セグメントの変更が、3月15日から適用されました。ルックアライクセグメントは「シグナル」として扱われ、AIがコンバージョン見込みの高いユーザーまで配信を拡張する提案モードに移行しています。管理画面上のオプトアウトUIは2026年後半に提供予定で、それまでは専用フォームからの申請制です。CPA変動のモニタリングを行ってください。
Demand Gen Drop(3月の新機能群)
Googleは「Demand Gen Drop」として、以下の機能をまとめて発表しました。
- Veo AIによる動画生成:静止画像からAIが動画コンテンツを生成
- クリエイターパートナーシップ:認証クリエイターのアセットをDemand Gen広告に活用可能に
- YouTube視聴最適化:フォロービュー(チャンネル視聴時間)を最適化目標に設定可能
- アセット最適化UIの刷新:短尺動画自動生成・アスペクト比変換・LP画像引用を統合
- 最低日予算5ドルの導入(4月1日〜、API経由)
一部の広告主向けに先行提供されている段階の機能もあり、全アカウントで利用可能になる時期は未確定です。
参考:Upgrade your creative performance with March’s Demand Gen Drop(Google公式ブログ)
そのほかのGoogle広告アップデート
Google Ads Editor 2.12がリリースされ、P-MAXの動画上限15本への拡大・9:16縦型画像サポート、Demand Genの新規顧客獲得(NCA)目標、キャンペーン合計予算(3〜90日間の総額指定)などに対応しています。
参考:Google Ads Editor version 2.12(Google Ads Editor ヘルプ)
参考:Google Ads Editor 2.12 adds creative control and campaign flexibility(Search Engine Land)
動画広告には動画終了時にCTAやサイトリンクを自動表示する「自動エンドスクリーン」機能が追加されました。

商品フィード画像の推奨サイズは1,500×1,500ピクセル以上に変更されています。ショッピング広告では在庫切れ商品の購入ボタン無効化が義務付けられました。
参考:Google adds automatic end screens to video ads(Search Engine Land)
参考:About auto end screens for video ads(Google Ads ヘルプ)
カスタマーマッチはData Manager APIへの移行が推奨されており、4月1日以降、新規利用者はGoogle Ads API経由のアップロードが不可になります。GoogleとYouTubeチャンネルの自動リンクは4月11日から展開予定です。
参考:Google to disable Customer Match uploads in Ads API(Search Engine Land)
ポリシー面では、ギャンブル・ゲーム認定要件の更新(3月23日)、広告形式ポリシーの一部廃止(3月17日)、ヘルプセンター記事の整理(3月31日)がありました。
Meta広告
2026年3月のMeta広告は、アトリビューション定義の変更と課金方法の変更という2つの大きな変更が重なりました。Advantage+キャンペーンの統合に向けた動きやThreads広告のグローバル開放など、プラットフォーム全体の構造変化が進んでいます。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| クリックアトリビューションの定義変更 | 2026年3月中旬〜順次 |
| Advantage+ショッピング/アプリキャンペーンの廃止予告 | 2026年5月19日 |
| 高額支出アカウントの課金方法変更 | 2026年3月31日期限 |
| Advantage+関連の機能変更 | 提供開始済み |
| 「Push Delivery」機能の提供へ | 3月〜4月時点では約5%のアカウントに提供、順次拡大予定 |
| AIクリエイティブツールの拡充 | 一部テスト中 |
クリックアトリビューションの定義変更
3月3日に発表され、3月中に順次適用が進んだ今月最大のアップデートです。
従来のクリックスルーアトリビューションは、広告上のあらゆるクリック(リンククリックだけでなく、いいね・リアクション・シェア・保存・コメント・画像拡大・動画再生など)を対象としていました。変更後は、Webサイトやアプリストア、リードフォームなどへの遷移を伴うリンククリックのみがクリックスルーとして計上されます。
リンククリック以外のアクション(いいね・シェア・保存・コメント等)に加え、従来のエンゲージドビュー(動画を一定時間視聴してからのコンバージョン)は、新設された「エンゲージスルーアトリビューション」に分類されます。すべての広告フォーマットが対象です。
| ユーザーの行動 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| リンクをクリックしてサイトに遷移 | クリックスルー | クリックスルー(変更なし) |
| いいね・シェア・保存・コメント | クリックスルー | エンゲージスルー(新設) |
| 広告を表示(インプレッション) | ビュースルー | ビュースルー(変更なし) |
あわせて、動画エンゲージビューのカウント条件が10秒視聴から5秒視聴に短縮されました。Reelsなどの短尺動画では購入CVの46%が最初の2秒以内に発生しているというMetaのデータに基づく変更です。
見かけ上のクリックアトリビューション数値は減少しますが、多くのケースでは計測の再分類であり、GA4との整合性は改善する方向です。
ただし注意すべき点があります。エンゲージスルーの計測ウィンドウは1日間です。従来のクリックスルー(7日間ウィンドウ)で計上されていた「非リンクインタラクション後、2日目〜7日目に発生したコンバージョン」は、新しい定義のどのカテゴリにも属さなくなります。つまり、一部のコンバージョンはレポート上から完全に消失します。単なる再分類ではなく、実質的なCV計上減が発生する点を見落とさないようにしてください。
参考:Simplifying Ad Measurement for a Social-First World(Meta for Business)
参考:Meta introduces click and engage-through attribution updates(Search Engine Land)
Advantage+ショッピング/アプリキャンペーンの廃止予告
Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)とAdvantage+ アプリキャンペーン(AAC)は、2026年5月19日をもって新規作成・複製・更新が終了します。移行先は統合型のAdvantage+キャンペーン構造で、Marketing API v25.0以降ではAPI経由での作成も不可になります。
"As of v25.0, Marketing API developers will no longer be able to use the ASC API with the smart_promotion_type=AUTOMATED_SHOPPING_ADS field to create ASC campaigns."
5月19日までに、既存のASC/AACを統合型Advantage+キャンペーンへ移行する計画を立ててください。移行前後のパフォーマンス比較期間も考慮が必要です。
参考:Advantage+ Shopping Campaigns – Marketing API(Meta for Developers)
高額支出アカウントの課金方法変更
2月下旬から通知が始まり、3月31日を期限として、一定以上の広告費を支出しているアカウントでクレジットカード決済が廃止されます。対象アカウントは月次請求書払い(Monthly Invoicing)または口座振替(Direct Debit)への移行がなされました。
期限を過ぎると広告配信が自動停止し、学習フェーズのリセットによるパフォーマンス低下リスクもアナウンスされていました。
すべてのアカウントが対象ではなく、Meta Business Suiteの課金設定画面にバナー通知が表示されているアカウントのみが対象です。通知がない場合は現時点では影響ありません。
参考:月次請求書の仕組み(Meta Business ヘルプセンター)
そのほかのAdvantage+関連の変更
Advantage+リードキャンペーンがグローバルで利用可能になりました。新規キャンペーン作成時のデフォルトがAdvantage+自動化ツールに変更されています。意図しない自動化が有効になっていないか、キャンペーン作成時に設定を確認してください。

新しいクリエイティブを既存キャンペーンに追加した際に配信が回らない問題に対応する「Push Delivery」機能のロールアウトも始まっています。キャンペーン予算の一定割合を指定日数間、特定の広告に強制配分できる機能です。3月〜4月時点では約5%のアカウントに提供されており、順次拡大予定です。
参考:“Push Delivery to This Ad” (Plus 4 Updates)(Jon Loomer Digital)
参考:Meta Push Delivery: Force Spend on New Ad Creative(Foxwell Digital)
AIクリエイティブツールの拡充
商品カタログからのAI動画自動生成がテスト中です。Advantage+クリエイティブにはAIダビング(多言語翻訳)、AI生成BGM、ペルソナベース画像生成が追加されました。既存動画をReels向け縦型に自動調整するVideo Expansionも利用可能です。
AI生成コンテンツの開示義務化も始まっています。Midjourney・DALL-Eなどで生成した画像やLLMで作成したテキストを広告に使用する場合、開示が必要になります。
参考:About Video Generation(Meta Business Help Center)
参考:About Advantage+ Creative(Meta Business Help Center)
Yahoo! 広告
2026年3月のYahoo!広告は、LINEヤフー広告への統合準備と並行して、検索広告・ディスプレイ広告ともに機能追加が多い月でした。検索広告の年齢・性別ターゲティング、ビジネス名アセット、SSAの最上部掲載と、Google広告では先行して提供されていた機能が揃いつつあります。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| 検索広告に年齢・性別ターゲティングを追加 | 2026年3月11日 |
| ビジネス名アセットの掲載開始 | 2026年3月18日 |
| 検索連動型ショッピング広告(SSA)が最上部掲載開始 | 2026年3月10日 |
| 検索広告(ショッピング)の自動入札β版 | 2026年3月25日 |
検索広告に年齢・性別ターゲティングを追加
3月11日より、Yahoo!検索広告に年齢・性別を指定したターゲティング機能が追加されました。2月号で予告されていたものです。

「年齢・性別オーディエンスリスト」を広告グループに紐付けることで、入札調整や配信除外が可能になります。
当初は一定の取引実績があるアカウントへの限定提供です。リストの編集や詳しい利用者数の確認はできない仕様です。あわせて「ターゲットリスト」の名称が「オーディエンスリスト」に統一されています。APIやスクリプトでの自動処理を行っている場合は、名称変更への対応が必要です。
Google広告ではすでに利用できた機能のため、同様の運用ノウハウを活かせます。利用可能になったアカウントから効果検証を始めるとよいでしょう。
参考:【検索広告】年齢・性別ターゲティング機能の提供開始(LINEヤフー for Business)
ビジネス名アセットの掲載開始
3月18日より、検索広告の上部に企業名やサービス名を表示できる「ビジネス名アセット」の掲載が開始されました。2月26日から入稿受付が始まっていたものです。アイコン画像(ファビコン)と組み合わせて表示でき、ブランド認知やクリック率の向上が期待できます。
1キャンペーンにつき1名称まで登録可能で、設定しない場合はサイトのドメイン名が自動表示されます。
参考:ビジネス名アセットの追加について(LINEヤフー for Business)
検索連動型ショッピング広告(SSA)が最上部掲載開始
3月10日より、Yahoo!検索の検索結果最上部に検索連動型ショッピング広告が掲載されるようになりました。商品名や型番など、購入意図の高いキーワードでの検索結果が対象です。スマートフォン版Yahoo!検索(ウェブ版)とYahoo! JAPANアプリが掲載対象です。

参考:【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告の最上部掲載を開始(LINEヤフー for Business)
検索広告(ショッピング)の自動入札β版

3月25日より、ショッピング広告に「コンバージョン数の最大化」を入札戦略とした自動入札機能のβ版が提供開始されました。オプションで目標CPAの設定も可能です。
参考:自動入札機能(β版)の提供開始について|LINEヤフー for Business
ディスプレイ広告の主要アップデート
来店計測の対象にインストリーム広告が追加されました(3月12日)。TVerやABEMAなどの動画内広告からの来店効果を計測できるようになります。
参考:【ディスプレイ広告】来店計測(ヤフー方式)の計測対象にインストリーム広告を追加(LINEヤフー for Business)
2月号で予告していたコンバージョン価値の仕様変更が3月11日に適用されました。アプリCVでも1CV単価の設定が可能になり、小数点以下第2位まで対応しています。
参考:【ディスプレイ広告】コンバージョン測定におけるコンバージョン価値の仕様変更について(LINEヤフー for Business)あわせてアプリCV関連の数値項目(インストール数・インストール単価など)が管理画面で確認可能になりました(3月10日)。
画像・動画の保存上限が10,000件から20,000件に倍増され、プレイスメントリストの上限も300件に拡大されています。
参考:画像・動画およびプレイスメントリストの上限数変更(LINEヤフー for Business)
類似ユーザーのシードソースとしてLINE公式アカウントの友だちデータが利用可能になりました。
参考:オーディエンスリスト「類似ユーザー」の対象リスト種別を追加|LINEヤフー for Business
LINEヤフー広告
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| LINE広告とYDAの統合(LINEヤフー広告 ディスプレイ広告) | 2026年4月1日 |
| LINEホームタブでの広告配信開始 | 提供開始済み |
LINE広告とYDAの統合(4月1日施行)
2026年4月1日付で「LINE広告」と「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(YDA)」が統合され、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として提供開始されました。2月号でお伝えした通りの日程です。
3月中に行われた主な事前変更として、新規アカウント作成時にビジネスマネージャーとLINE公式アカウントへの接続が必須化されたほか、Yahoo!広告ディスプレイ広告の「データ連携 > ビジネスマネージャー」メニューが廃止されました。Business Manager Insightsの一般提供も開始されています。
参考:【ビジネスマネージャー】インサイト機能 公開のご案内(LINEヤフー for Business)
LINE広告は2026年10月下旬頃に段階的に提供終了する予定です。LINE広告APIも同スケジュールで段階的に閉鎖されます。LINE広告を現在利用中の場合は、移行ツールを利用するか手動での移行作業が必要になります。
統合後は管理画面のURLが変わり、キャンペーン構造やレポートの表示形式にも差異が生じます。既存キャンペーンの設定が引き継がれているか、計測タグの設定方法(LINE Tag / 計測タグ)の選択が正しいかを確認してください。ビジネスマネージャー接続時に計測タグ管理方法を選択可能になるのは4月8日からです。
参考:「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」提供開始日決定およびプラットフォーム統合について(LINEヤフー for Business)
LINEホームタブでの広告配信開始
LINEアプリの「ホーム」タブに広告を配信できるようになりました。LINEユーザーの多くが日常的にアクセスする画面のため、リーチの拡大が見込めます。
参考:LINEヤフーの運用型広告において、新たにリニューアルされた「LINE」内の「ホームタブ」での広告配信を開始(LINEヤフー株式会社)
X広告
2026年3月のX広告は、広告マネージャー(ads.x.com)の全面刷新が実施された月です。管理画面のUI変更、決済システムの移行、利用可能なキャンペーン目的や最適化オプションの変更と、運用フローの再構築を迫る変更が重なりました。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| 新しい広告マネージャーUIのリリース | 2026年3月27日 |
| DPA(ダイナミックプロダクト広告)の一時停止 | 2026年3月13日〜(再開時期未定) |
| 「有料パートナーシップ」ラベルの導入 | 2026年3月1日 |
新しい広告マネージャーのリリース
3月27日に新しい広告マネージャー(ads.x.com)がリリースされました。旧管理画面へのアクセスはできなくなっています。UIは左サイドメニュー型に変更され、Google広告やMeta広告に近い配置になりました。

あわせて、クレジットカード決済処理が新たな決済パートナーであるStripeに移行されました。初回ログイン時にクレジットカード情報の再入力が必要な場合があります。
新しい広告マネージャーでは、リリース時点で以下の制限があります(順次追加予定とされています)。
- 入札オプション:自動入札と上限入札単価のみ利用可能(目標入札単価は近日提供予定)
- 動画の再生/プレロール再生:10秒視聴または95%再生完了を基準に最適化
- アプリのインストール目的:最適化をアプリクリックに限定
- アプリのリエンゲージメント目的:一時的に利用不可
- ウェブサイトの訪問者数目的:最適化をリンククリックまたはサイト訪問に限定
- キャンペーン予算最適化(CBO):予算設定がすべて広告グループレベルに変更
- 詳細ターゲティング:従来利用できたイベント、映画とTV、会話トピック、興味関心などの手動ターゲティングが廃止。現時点で管理画面上で利用可能なターゲティングは、ロケーション、言語、性年齢(年齢範囲指定)、オペレーティングシステム、カスタムオーディエンス(追加/除外)、キーワードターゲティング(追加/除外)、フォロワー類似、最適化ターゲティング
- キーワードターゲティングを使用する場合は最適化ターゲティングの有効化が必須
既存キャンペーンへの影響として、「売上」目的、「アプリのインストール」目的(インストール最適化)、「アプリのリエンゲージメント」目的、CBO利用、「エンゲージメント」目的のキャンペーンは自動的に配信停止となっています。該当するキャンペーンを継続する場合は、新しい広告マネージャーで再作成が必要です。
新管理画面での推奨される移行先は以下の通りです。
- 旧「売上」目的 → ウェブサイトのトラフィック目的 / リンククリック最適化
- 旧「アプリのインストール」目的 → アプリのインストール目的 / アプリクリック最適化
- 旧「エンゲージメント」目的 → リーチ目的 / インプレッション最適化
※上記は広告マネージャー(ads.x.com)で確認できる情報に基づいています。
DPA(ダイナミックプロダクト広告)の一時停止
3月13日より、配信中のすべてのDPAキャンペーンが一時停止され、新規作成も無効化されました。DPAを最新基盤で全面再構築するための措置とされています。移行期間中は「Sales(売上)」目的のキャンペーンとカルーセル広告の活用が推奨されています。再開時期は未定です。
※上記は広告マネージャー(ads.x.com)で確認できる情報に基づいています。
「有料パートナーシップ」ラベルの導入
3月1日のポリシー更新により、有料またはインセンティブ付きのオーガニックコンテンツであることを明示する「有料パートナーシップ」ラベルが導入されました。iOS/Android/ウェブの全プラットフォームで利用可能です。
この変更は、同日に実施された仮想通貨プロモーションの正式解禁と連動しています。Xは「Smart Cashtags」(株式・仮想通貨のリアルタイム取引機能)や「X Money」の展開を進めており、広告ポリシーの整備はその一環です。インフルエンサーマーケティングやタイアップ投稿を実施している広告主は、運用ルールの確認が必要です。
参考:Paid partnerships policy(X Help Center)
TikTok広告
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| IAB NewFrontsで新広告フォーマット発表 | 2026年3月24日発表 |
| Pulseスイートの拡充 | 発表済み |
IAB NewFrontsで新広告フォーマットを発表

引用元:NewFronts ’26: TikTok Unveils New High-Impact Ad Solutions(TikTok Newsroom)
3月24日のIAB NewFronts 2026で、Logo Takeover(アプリ起動直後のコ・ブランディング型広告)、Prime Time(指定15分間の最大3本シーケンシャル広告)、Top Reach(TopViewとTopFeedの組み合わせ枠)が発表されました。日本市場での提供開始時期は未確認で、グローバル発表ベースの情報です。
参考:NewFronts ’26: TikTok Unveils New High-Impact Ad Solutions(TikTok Newsroom)
Microsoft 広告
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| P-MAXネガティブキーワード:API・Editor・インポート対応追加 | 2026年3月〜 |
P-MAXネガティブキーワード:API・Editor・インポート対応を追加
2月号でオープンベータとしてお伝えしたP-MAXのセルフサービス除外キーワード機能に、3月からAPI、Microsoft Advertising Editor、Google広告からのインポートが追加されました。キャンペーン単位・アカウント単位で適用可能(リストあたり上限5,000件)で、現時点では検索広告とショッピング広告にのみ適用されます。
参考:Negative keywords for PMax and other product news for March 2026(Microsoft Advertising Blog)
そのほかの機能
入札戦略が簡素化され、目標CPA・目標ROASが「CV数の最大化」「CV価値の最大化」のオプション設定に統合されました。既存キャンペーンへの影響はありません。静止画をCopilotで動画アセットに自動変換するImage Animationや、宿泊施設キャンペーン向けのTravel Feed Diagnosticsも一般提供開始されています。
参考:Negative keywords for PMax and other product news for March 2026(Microsoft Advertising Blog)
Pinterest広告
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| Promote a Pin | 2026年3月24日(米国) |
Promote a Pin

3月24日から米国で展開開始。個人から中小企業まで、広告運用の専門知識なしにPinをブーストできる新機能です。TasteGraphのマルチモーダルAIがターゲティングを自動処理します。グローバル展開の時期は未定です。
まとめ
2026年3月は「計測の再定義」と「AI自動化の深化」が媒体横断で進んだ月でした。
計測面ではMetaがクリックスルーの定義を厳格化し、エンゲージスルーという新カテゴリを設けたことで、レポート上の数値構成が変わりました。Google広告のDemand GenではルックアライクがAIシグナル化され、プラットフォーム側が「何を成果と見なすか」「誰に届けるか」を再定義する動きが加速しています。
AI自動化の面ではGoogle広告のAIボイスオーバー、MetaのAdvantage+デフォルト化、Microsoft広告のCopilot連携と、各社がAIによる自動生成・自動最適化の範囲を広げています。オプトアウトの確認と意図しない挙動のモニタリングが、これまで以上に重要な運用タスクになっています。
直近の対応として、X広告の新管理画面・決済確認は早急な対応が必要です。4月中にはMetaアトリビューション変更後の目標CPA/ROAS見直しとLINEヤフー統合後の設定確認を進め、5月19日のAdvantage+ショッピング/アプリ廃止に向けた移行計画の策定も並行して進めていきましょう。



