インターネット広告と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか?
GoogleやYahoo!など、私たちが普段使うウェブサービスや閲覧するサイト・アプリには多くのインターネット広告が溢れています。そんな身近にあるインターネット広告で、代表的なもののひとつがリスティング広告です。
今回はリスティング広告のおすすめ本をご紹介いたします。
目次
基礎から学ぶリスティング広告のおすすめ本3選
リスティング広告に関する本はたくさんありますが、まずはじめにどの本を手に取ったらいいのか分からず迷ってしまいますよね。
まずは、リスティング広告の基本的な仕組みや考え方など、リスティング広告を基礎から学べるおすすめ本を3冊を紹介します。
1.いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本
まずご紹介するのは、2018年10月出版の「いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本」です。
アタラ合同会社 チーフコンサルタント 杓谷匠氏、アユダンテ株式会社 SEMコンサルタント 宮里茉莉奈氏、弊社シニア テクニカル アカウントマネージャー の田中広樹の、それぞれリスティング広告を専門で取り扱う3社の3名による執筆です。
いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本 ⼈気講師が教える⾃動化で利益を⽣むネット広告 (Amazon)
Google 広告では最近、広告管理画面のUIが変わりましたが、この本で使われている広告管理画面の画像は新しいUIのものなので、これからリスティング広告運用を始める方でも安心です。また、広告運用を自動化する手法についても詳しく、現在のトレンドに則った広告運用が学べる一冊です。
本書のおすすめポイントは以下のとおりです。
- 新しい広告管理画面に対応している
- 事前準備から出稿、運用までを学べる
- 手順だけでなく、考え方も学べる
- 自動化のトレンドにも対応
- 図解が豊富
巻末には、用語集や用語から逆引きできる索引もあり、繰り返し見直す教科書として使うのにも便利ですね。
2.リスティング広告のやさしい教科書。
次にご紹介するのが、2018年6月出版の「リスティング広告のやさしい教科書。」です。
著者は少数精鋭でリスティング広告を手がけている株式会社バルワード 代表取締役の桜井氏です。
リスティング広告のやさしい教科書。 ユーザーニーズと自社の強みを捉えて成果を最大化する運用メソッド(Amazon)
前半はリスティング広告にはじめて取り組む方に向けて、広告を配信するまでの流れが実際の事例をもとに解説されています。自社で手がけられている別の事業の実例がもととなるため、具体的にイメージすることができます。
後半では広告運用を改善するにあたっての考え方や姿勢を、成功事例と失敗事例の両方から詳しく解説されています考え方や姿勢などは、インハウスの広告運用者などで他に相談できる相手もいないような場合にはなかなか知る機会もないですよね。
本書のおすすめポイントは以下のとおりです。
- 新しい広告管理画面に対応している
- 事前準備から出稿、運用までを学べる
- 運用の考え方とノウハウが豊富
- 具体的な実例が多数
- 成功事例だけでなく失敗事例もある
リスティング広告初心者の方はもちろんのこと、はじめたはいいもののなかなか成果が出ない方でも、本書で紹介してい事例や心構えから学べることは多いでしょう。
3.新版 リスティング広告-成功の法則-
次にご紹介するのは、2013年4月出版の「新版 リスティング広告-成功の法則-」。手前味噌で恐縮ですが、弊社、アナグラム株式会社代表の阿部圭司が著者です。
本書の出版年度は5年以上前になりますが、いわゆるリスティング広告の設定の仕方などを解説するものではなく、画像の帯からも分かる通り、いかに顧客の行動を理解して売上や利益につなげるかの「基礎」や「考え方」が中心となっています。もちろん、一部は最新の仕様とは異なる情報もありますが、それを差し引いても、どういった姿勢で、どういった思考をもってリスティング広告に取り組めばいいのかの指針となる一冊です。
本書のおすすめポイントは以下のとおりです。
- リスティング広告の役割を理解できる
- 仕組みとルールを知る大切さがわかる
- 効果的なアカウントやトレンド分析に必要な考え方がわかる
- リスティング広告の限界を知ることができる
私は、リスティング広告の運用にも慣れてきたなと思っていたころにこの本に出会い、自分は広告の「運用」ができていると勘違いしていたことをこの本に教えてもらいました。
当時の私のように、リスティング広告をはじめて一通りの広告運用業務ができるようになった方にも読んでいただき、広告運用という仕事の価値や意義を改めて見つめるきっかけになればと思っています。リスティング広告の「成功の法則」の原理原則は当時から変わっていませんね。
さらに効果を伸ばすためにおすすめの本2選
次に、リスティング広告の基礎偏を読んだ後に手にとってほしい本をご紹介します。一通りリスティング広告の運用をマスターすると、過去の成功体験や自分のやり方に固執しがちになります。そんな凝り固まりをほぐすのにおすすめの2冊です。
1.ネット広告運用“打ち手”大全
まずは、2018年4月出版の「ネット広告運用❝打ち手❞大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102」です。
著者はいづれもリスティング広告を含め運用型広告の第一線で活躍されている、アユダンテ株式会社 チーフSEMコンサルタント 寶洋平氏、CRAFT 株式会社 代表取締役・コンサルタント 辻井良太氏、アユダンテ株式会社 SEMコンサルタント 高瀬順希氏です。
ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102 (Amazon)
リスティング広告に取り組んでいく中で、「施策が思いつかない」「これまでのやり方が通用しなくなってしまった」という悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。新しい気付きや施策を見つけたい方に
本書のおすすめポイントは以下のとおりです。
- いまのリスティング広告における成功要因がわかる
- 著者の実践に基づいて得られた知恵を学べる
- 現役運用者の機能の活用方法が学べる
- 参考となるフレームワークを知ることができる
改善点が無い広告アカウントはありません。もしそう感じているのであれば黄色信号です。リスティング広告は引き続き現在進行系で進化していっていますので、新しい視点を取り入れるためにも本書を眺めてみるのをおすすめします。
2.リスティング広告&運用型広告 プロの思考回路
最後にご紹介するのは「リスティング広告 プロの思考回路」です。(通称(?)和菓子本)
著者は、リスティング広告の黎明期から業界を引っ張ってきた方々が在籍するアタラ合同会社の面々をはじめ、いづれも経験豊富なプレイヤーのみなさんです。
「リスティング広告でいつも成果を出せているあのひとは、どうやって成果を高めているのだろう。」社内外のいわゆる「すごい人」の思考回路がどうなってるのか覗いてみたいと思ったことはありませんか?
この本を読めば、リスティング広告の「プロ」がどのように考えてアカウントの成果を改善したのかを豊富な事例に沿って追体験できます。
本書のおすすめポイントは以下のとおりです。
- プロの思考や発想を知ることができる
- さまざまな事例を知ることができる
- マニュアルにはない方法を知ることができる
- 運用の流れをストーリーとして読める
たとえばCPAが高騰したときの対処方法はいくつかに絞られますが、どの方法を採用するべきかは、どのような経過でその問題が生じているかにもよりますよね。豊富なケーススタディを通して一過性ではない、運用のストーリーを知ることのできる貴重な書籍です。インハウスでの広告運用者など見られるアカウントや事例が限られてしまっている方には非常に有用です。もちろん、代理店所属の広告運用者の方も、プロから学べることは非常に多くありおすすめです。
続編にあたる「運用型広告 プロの思考回路」も同じくおすすめの一冊です。
運用型広告 プロの思考回路 AdWords/Yahoo!/Facebook広告の効果を最大化するベストプラクティス(Amazon)
最後に
今回はリスティング広告のおすすめ本を5冊ご紹介させていただきました。どの本もとても学びの多いものばかりですが、まずは自分が興味をもって読みやすいものを選んでいただくのをおすすめします。
また、本を読むだけでなく、実際に広告アカウントで実践し、成功や失敗を繰り返すことでしかリスティング広告のスキルアップは実現できません。ぜひたくさんトライしていただき、もし行き詰まったり現在地を見つめ直したい場合には、今回ご紹介した本を読み返すと気づきや打開策が思い浮かぶのではないかと思います。