動画アクションキャンペーンでの商品フィードの活用方法

動画アクションキャンペーンでの商品フィードの活用方法
この記事は最終更新日から約3年が経過しています。

認知だけではなくダイレクトレスポンス目的でも主要の広告メニューとなっているYouTube広告。今回のアップデートにより、動画アクションキャンペーンにも商品フィードが追加できるようになり、ショッピング広告を利用している広告主にとってはYouTube広告を活用しやすくなります。

今回は動画アクションキャンペーンでの商品フィードの活用について紹介していきます。




動画アクションキャンペーンに商品フィードを追加できるように

ユーザーが動画広告を視聴すると動画広告の下に商品フィードで紐付けた商品が表示されるようになります。これまで通常の動画アクションキャンペーンでは、リンク先は1つしか設定できなかったため、複数商品を紹介する場合には商品一覧ページを用意してそちらに遷移させるといった方法しかありませんでした。

今回、商品フィードの追加が可能となったことで、各商品ページへの直接のリンクが可能となり、動画から直接気になるアイテムの商品詳細ページにシームレスに遷移できるようになります。

Googleのデータでも商品フィードの追加によりコンバージョン獲得増加に有効とのデータもあります。

動画アクション キャンペーンに商品フィードを追加した広告主様は、平均して、より低いコストでコンバージョンを 60% 以上増やすことに成功しています(出典: Google 内部データ、グローバル、2021 年 3 月 - 商品フィードを追加したキャンペーン 941 件と追加していないキャンペーンを比較)。

引用元:動画アクション キャンペーンに商品フィードを追加する - Google 広告 ヘルプ

実際の表示でも通常のCTA以外に商品画像でのリンクが表示されるようになるため、サイトへの誘導が大いに期待できそうです。

設定の手順

1.Merchant Centerで商品フィードを用意しGoogle 広告アカウントとリンク

2.動画アクションキャンペーンを作成

3.キャンペーンと商品フィードを紐付ける

キャンペーンの[設定]にある[商品フィード]のセクションから「Merchant Center (GMC) フィードを使用して、広告に商品を表示する」にチェックし、対象の商品フィードを選択します。※一度保存すると対象の商品フィードの変更はできなくなるので注意してください

4.商品フィルタを使って表示する商品を設定します

広告グループの[設定]にある[商品フィルタ]から表示する商品の設定をしていきます。商品フィードにあるすべての商品を対象とする場合は「すべての商品」を。一部の商品のみを掲載するには、「特定の商品」で商品を手動で選択したり、「カスタムラベル」で商品を絞り込み、保存します。

ショッピング向け TrueView キャンペーンとの違い

YouTube広告に商品フィードを紐付けて配信できるメニューとして、ショッピング向けTrueViewキャンペーンがあります。比較すると次のような違いがありあす。

動画アクションキャンペーンショッピング向け TrueView キャンペーン
キャンペーンの目的[販売促進][見込み顧客の獲得][ウェブサイトのトラフィック][商品やブランドの比較検討]
商品フィルタを設定するレイヤー広告グループキャンペーン
表示される形式パネルが展開し商品画像が表示される※モバイル・縦型視聴の時のみ表示カードとして表示

動画広告の目的やどんな指標で最適化していきたいのかによって使いわけるようにしましょう。

パフォーマンスの確認方法

対象のキャンペーンを選択し、分割の[クリックタイプ]を選択することで「商品フィード」表示時のパフォーマンスを確認することができます。 

利用する際の注意事項

動画アクションキャンペーンで商品フィードを用いる場合には次の2点に注意してください。

他の広告表示オプションはオフに

対象のキャンペーンにサイトリンクなど他の表示オプションがある場合、そちらが優先的に表示されてしまいます。商品フィード表示させたい場合は、他の表示オプションの設定は外しておきましょう。

商品フィルタ変更時の非表示期間に注意

商品フィルタを変更すると、一時的に動画広告が商品画像なしで配信されます(12 時間~最大 24 時間)。商品の差し替えが発生することが予想される際はカスタムラベルを活用するなど工夫しましょう。

まとめ

Google 広告の商品フィードを利用した広告配信ではショッピングキャンペーンや動的リマーケティングなど、どちらかというと購入に近いユーザーに対しての配信が主でした。新規のユーザーへの配信としてはディスプレイキャンペーンの動的プロスペクティングがありましたが、静止画での訴求となり新規接触から購入までの魅力づけとしてはなかなか難しいものがありました。

今回、動画アクションキャンペーンへの商品フィードの追加の登場により、動画といったよりリッチなフォーマットで新規のユーザーへのアプローチが可能となりました。動画コンテンツを見て欲しいと思ったらそのまま商品詳細ページに遷移し購入できるため、とても自然な流れでユーザーの購入行動を促すことができます。

視聴者も視聴時間もグングン伸びているYouTubeは、ユーザーが商品を発見する場として大いに期待できる場所です。動画アクションキャンペーンでの商品フィードの活用は、ショッピングキャンペーンを利用している広告主にとって新規ユーザーを開拓するための良い選択肢となるのではないかと考えています。


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