すでに私たちの生活に浸透しているLINEのタイムラインですが、以前は友だち以外の投稿を見ることはできませんでした。しかしながら2020年の3月にリリースされた「ディスカバー」の機能により、友だち以外でも全体公開にしている投稿があればおすすめとして閲覧できます。
ディスカバーへは広告配信も可能で、積極的に新しいコンテンツを求めているユーザーに対しアプローチ可能です。今回のアップデートにより、ディスカバー上での広告配信面がさらに広がりました。
ディスカバーとは?
ディスカバーでは、ユーザーが閲覧したコンテンツから興味・関心があるであろう投稿を表示してくれます。
タイムラインとは次のように役割に違いがありますので、まずはこちらを理解しておきましょう。
- タイムライン:友だちやフォローしているコンテンツを閲覧する
- ディスカバー:興味や関心を持ちそうな新しいコンテンツを探索する
ディスカバーはどこから利用できる?
ディスカバーへのアクセスの仕方はおもに3つあります。
- タイムラインフィード上の右上にある惑星マークをタップ
- タイムラインに流れる「ディスカバーPick up」のヘッダーにある「ディスカバー」をタップ
- タイムラインに流れる「ディスカバーPick up」の下にある「もっと見る」をタップ
広告配信面がさらに拡大
ディスカバーにおける広告配信は、これまではリコメンドフィードと呼ばれる、タイル状の画像をクリックした先のタイムラインの間のみでしたが、今回のアップデートによりメインフィードと呼ばれるタイル状の画像の一部に表示されるようになり目にしてもらえる機会が増えました。
メインフィードを縦にスクロールして3つ目のメインフィードから広告が配信され、広告は2つおき(表示位置:AD 3,5,7,9,11...)に表示されます。
メインフィードに表示される広告
現在のところ、メインフィードに表示できる広告タイプは動画のみです。利用できる動画素材の仕様は以下の通りです。
クリエイティブ | 動画のみ |
---|---|
タイトル | テキスト20文字以内 |
ディスクリプション | テキスト75文字以内 |
アクションボタン | 13種類から選択 |
ランディングページ | 誘導先URL |
リンク先URL(任意) | 誘導先URL+計測先パラメーター |
タイトルはメインフィードには反映されません。
動画の入稿規定は次の通りです。動画素材は広告配信管理画面に直接アップロードが必要です。
コンテナ | MP4 |
---|---|
音声コーデック | AAC |
動画コーデック | H.264メイン/ハイプロファイル |
フレームレート | 最大:30fps |
映像ビットレート | 最大:8Mbps |
音声ビットレート | 128kbps以上(モノラルまたはステレオ) |
アスペクト比と解像度 | 9:16 (125×240~1080×1920) |
動画長 | 5秒以上、120秒以下 |
動画容量 | 最大:100MB |
参考:【LINE広告】入稿規定 P.3 ※PDF直リンク
ディスカバリーへの広告配信の注意点
タイムラインとは異なる仕様もあり、以下の点には注意しておきましょう。
クリエイティブが表示される領域の制限
メインフィードをタップする前では、全画面表示ではなく3:4の比率でクリエイティブが掲載されます。クリエイティブの上下の領域がカットされた状態で掲載されるので、字幕などを利用したい場合はカットされるサイズを考慮しての作成をおすすめします。
プレースメント配信は不可
ディスカバリーだけ、メインフィードだけといったプレースメント(広告配信場所)の指定はできません。
CPF配信は不可
現状ではCPF配信(友だち追加課金)には対応していません。
プレースメントの指定やCPF配信、静止画などへの対応などは今後のアップデートに期待したいところです。
まとめ
タイムラインは友だちやフォローしているコンテンツを閲覧するのがおもな目的であるため、思うような成果が得られなかった広告主も少なくないのではないかと思います。新しいコンテンツを探索するために使われるディスカバリーは、新たに興味をもってもらうのに向いているタイミングです。新規ユーザーへのアプローチ方法のひとつとして有効な可能性がありますよね。
国内で圧倒的なアクティブユーザー数を誇るLINEのアップデートに今後も目が離せません。