CriteoのUniversal Match(ユニバーサルマッチ)とは?異なるデバイスやブラウザも1人のユーザーとして配信できる仕組みをご紹介

CriteoのUniversal Match(ユニバーサルマッチ)とは?異なるデバイスやブラウザも1人のユーザーとして配信できる仕組みをご紹介
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利用シーンに合わせてスマートフォンやタブレットを使い分けているユーザーが増加したため、Cookieが分断されやすくなっています。

Cookie情報のみを広告配信に利用すると、同じユーザーであってもデバイスごとなどに別のユーザーとして認識がなされてしまい、効率的な広告配信を行うのが難しくなってしまいます。デバイス(Cookie情報)ごとに広告を最適化するのではなく、複数のデバイスで行動したユーザーを同一人物と識別できれば、ユーザー単位より状況にあった広告配信が可能です。

今回は、メールアドレスを起点にユーザー単位で最適化が行えるCriteoのUniversal Matchについて紹介いたします。

  • Universal Matchとは異なるデバイスやブラウザも1人のユーザーとして識別できる機能
  • クロスデバイスで配信できるため、媒体が取得できるデータ量が増加し、レコメンド機能の向上が図れる
  • 2022年4月1日より、プライバシー保護強化の観点からSHA256での実装が必須となった(すでにMD5で実装されている場合は、MD5とSHA256の併用実装が推奨されている)

本記事では、Universal Matchの概要やメリット、アップデート情報について解説します。


Universal Matchとは

Universal Matchとは、異なるデバイスやブラウザも1人のユーザーとして識別できる機能です。ユーザーは利用シーンに合わせてデバイスの使い分けをしています。

Universal Matchの実装により、デバイスを問わない統一性のある広告体験が可能になります。さらに、ユーザー単位での最適化ができ、これまで以上に最適な入札調整により収益拡大につながります。

Universal Matchの仕組み

画像引用元:Criteo媒体資料

ユーザーがWebサイトやアプリにログインした時のみ、Criteoタグを利用してメールアドレスを取得します。この時、取得するメールアドレスは、個人と特定できないように不可逆的な暗号処理(SHA256)をおこない、ハッシュ化処理をした値をもとにユーザーを識別します。

以降、ブラウザのCookieとサイトやアプリ内に埋め込んだイベントタグを活用して、ハッシュ化処理をした値とユーザー行動を連携し、ユーザーデータとしてCriteoのサーバーに収集し、広告配信に活用します。

Universal Matchのメリット・特徴

Universal Matchのメリットや特徴は、おもに3点あります。

①配信機会の拡大によるレコメンド機能の向上

Universal Matchの導入により、ユーザーが活用している全デバイスの閲覧履歴をもとに、デバイスやブラウザをまたいで最適な広告を配信できます。これよりレコメンド機能が向上し、ユーザーの広告体験も向上できます。

②広告パフォーマンスの向上

直近閲覧した購入意欲の高い商品や、過去の閲覧履歴からユーザーの関心が高そうな商品をデータフィードから予測して、クロスデバイスで広告配信できるため、広告パフォーマンスの向上にもつながります。

③個人情報の保護

個人のメールアドレスは、SHA256といったハッシュ化方法を活用して、不可逆的暗号化処理をおこなうため、個人が特定されることはありません。

また、ユーザーは任意のタイミングでCriteo広告を非表示にすることができます。

Universal Matchのアップデート情報

これまでは下記の3つのうち、どの実装方法でも良い仕様になっていましたが、プライバシー保護強化の観点から2022年4月1日よりSHA256での実装が必須となりました。すでにMD5で実装されている場合は、データマッチ率向上の観点からMD5とSHA256の併用実装が推奨されています。

  • プレーンテキスト:Hash化されていないメールアドレス ※2022年4月1日より使用不可      
  • MD5:ハッシュ関数のひとつ。 MD5は長さが128ビットの適当な値を返してくれるハッシュ関数
  • SHA256: 入力されたデータをもとにして作った適当な値を返してくれるハッシュ関数のひとつ。SHA256は長さが256ビットの適当な値を返したハッシュ関数。

      

上記の変更に伴い、Criteo社にてEmailアドレスをプレーンテキストをSHA256に変換するJavaScriptがリリースされました。一般的な実装方法は下記のリンクをご参照下さい。

参考:Criteo ハッシュメール計測用タグ実装例

これにより、下記の場合であってもCriteo社からリリースされたJavaScriptによって、以前よりも簡単にUniversal Machを実装できるようになりました。

・dataLayerにメールアドレスが入ってるものの、ハッシュ化の対応ができなかった場合

・dataLayerがなくHTMLからメールアドレス取得している場合

Universal Matchの導入手順

Universal Matchの導入手順は下記の通りです。

①クライアント様サイトのプライバシーポリシーページにて、「Criteoで個人を特定できない加工情報を利用する」旨を記載いただく

プライバシーポリシーに含めて頂きたい要素
  • Cookie(個人を識別しない加工情報を利用)を広告利用する旨
  • 媒体名(Criteo)を明記
  • optuot link(https://www.criteo.com/jp/privacy/)を明記
Criteo社推奨文言

Criteo株式会社に対して、個人を特定できない加工情報を提供いたします。Criteo株式会社は、広告主が提供するサービス(Webサイト、アプリ、メールマガジン)を閲覧したユーザーに対して、パーソナライズされた広告メールやその他広告を配信するサービスです。Criteoはクッキーを利用して、閲覧履歴に基づいたパーソナライズ広告を提供します。Criteoに関する詳細およびオプトアウト(配信停止)方法に関してはこちら

引用元:Criteo媒体資料より

※プライバシーポリシーの内容については、法務部門などと相談の上で決定するようにしましょう

②Criteo社からリリースされたJavaScriptを活用し、Universal Machを実装する

③Criteo側で Hached Email パラメータを確認し、クロスデバイス配信が開始される

まとめ

Criteoでは以前からプレーンテキストやMD5での実装であっても、Criteoのサーバーに保存する際はSHA256に再度ハッシュ化されるよう対応していました。2022年4月1日の個人情報保護法の施行でプレーンテキストが利用不可になり、より一層のプライバシー強化を図るため、MD5よりもセキュリティー機能が高いSHA256に変換するJavaScriptがリリースされています。

Criteoを運用されている方でUniversal Matchの実装を見送っていたアカウントがありましたら、この機会に実装してみてはいかがでしょうか。

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