「楽しみたい」が、すべての起点だった。インターンから6年でマネージャーに。松田さんの仕事との向き合い方

 

松田 望|運用型広告エキスパート マネージャー

2020年大学4年生の春にアナグラムへインターンとして入社。新卒入社を経て3年でリーダー、社会人5年目でマネージャーへ。選考時に「次の面接者にどのように紹介してほしいですか?」という問いに対して「リスティング広告をこよなく愛しています」と即答したほど、運用型広告への愛が深い。

 

社内500以上あるクライアントのSlackチャンネル(※)すべてに入り、日々のやり取りに目を通しているという松田さん。自分の担当案件だけでも追うのが精一杯という人がほとんどですが、

「普通だと思ってたら、普通じゃなかったみたいで⋯⋯。」と、本人はさらりと言います。

1年間のインターンののち、新卒入社を経て5年でマネージャーに駆け上がってきた松田さんの仕事観に迫ります。

 

※アナグラムでは業務にSlackを使用しています。クライアント毎にチャンネルがあり、コンサルタント・デザイナーが担当クライアントの施策についてやり取りをする場になっていますが、関係のあるものを中心に見に行くことが多く、すべてのチャンネルに入っているメンバーは稀です。


 

Slackの案件チャンネル、全部見ています

ーーー松田さんは社内の案件に関するチャンネルをほぼすべて見ているそうですね。実際どのくらいのチャンネルに入っていて、どんなふうに見ているんですか?

アナグラムではSlackのチャンネルへの出入りが自由にできるので、入れるものにはすべて入っています。500チャンネルくらいですかね。

特にどの時間とは決めず、まとまった時間があるときに見ています。気になったものはブックマークしているんですが、気づいたら3,000件を超えていました。生成AIなどは使わずに、全部自分で目を通しています。

ーーー自分の周りの情報を追うだけでも精一杯なのに、すごすぎます。義務感とか、アップデートを見逃さないようにという感覚ではなく?

全然そんなことなくて、単純に面白いんですよね。

スレッドの片隅に、誰かがぽつりと書いた有益な情報を見つけた時とか「おっ!」ってなります。

たとえば、最近だと、Google 広告のDSAがAI Maxに移行するというアップデートがありました。このアップデートが発表されてから、複数のアカウントでそれぞれの担当者がアップデートした内容に合わせて試行錯誤しているんですよね。

その一つひとつの知見がおもしろい。仮説を立てて施策しているとか、新しい取り組みをしているとか、そういうのはよく気にしてみています。

※目に留まった投稿例。それぞれの案件で考えている仮説・施策案をSlackのチェンネルに投稿しています。

自分ひとりだと担当できる案件は限られますが、ほかの人が案件を通じて試した思考過程が見えるので、施策の引き出しが増えていく感覚があって。それが自分の担当案件での提案の幅にもつながってきますし、クライアントへの貢献にもなっていると思います。

そんな感覚で見ていたので、自分では普通だと思ってたら、周りから「そんなに見てる人いないよ」って言われて、そうなんだって気づきました(笑)。

Xを見る感覚に近いというか、楽しいから見ているだけなんですけどね。

先に始めるか・量をこなすか で勝つしかない

ーーー松田さんはアナグラムに入る前から、インターンとして運用型広告に携わっていましたね。どういう経緯で広告と出会ったんですか? 

大学で授業を受けたりサークルに入ったりすれば、自分がやりたいことが自然と見えてくると思っていたんです。ただ、入学から1年過ぎたあたりで、将来やりたいことが全然見えてこなくて⋯⋯。

このまま就活の時期を迎えると後悔する気がして、大学2年になったタイミングで長期インターンを探し始めました。

そこで、士業と相談者をつなぐプラットフォームを運営しているベンチャー企業に出会いまして。当時5人ほどの会社だったのですが、社長がやっていた運用型広告を丸々任せてもらったんです。

自分がやったことが数字に見える、売上に直結する感覚がすごく面白くて、どんどんハマっていきました。

ーーー大学2年生からインターン⋯⋯!早い段階から動いていたんですね。

あまり器用なタイプではないので、先に始めるか量をこなすかで勝つしかないという感覚がずっとあって。

社会人人生って長いじゃないですか。どうせやるなら楽しめる仕事がしたいなと思って、早めに動いて探そうという気持ちでした。自分の場合、一般的な就活の時期だけでは見つけられない気がしたんです。

ーーー用意周到ですね。自分のタイプは、どのようにしてわかったのですか?

幼少期にクラシックバレエやテニスをしていたのですが、そのときから周りに「練習量が多い」と言われてました。

自分が楽しく取り組んでいた行動を振り返ると、気づいたら、周りより多くやっていたので、たぶんそういうタイプなのかなと。

ーーーアナグラムに来たのは、どういう流れだったんですか?

運用型広告をもっと突き詰めたいと思い、本やブログを読んだり、セミナーに参加して勉強する中でアナグラムを知りました。

最初のインターン先では深く事業に関わることができたのですが、運用型広告については社内に専門的な知識を持った人がいなくて、議論し合える環境がなかったんですよね。

専門知識を持つ人と議論し、より高いレベルを目指したいという思いで大学4年生の4月からインターンとしてアナグラムに入りました。

いまの自分にできることを全部やる

ーーー松田さんは、つねに楽しみながら量をこなしているイメージがあります。この仕事をしているなかで、しんどいと思った時期はあったんでしょうか? 

ありましたよ。入社して2年目のころ、大きな案件に挙手をして担当していました。クライアントの事業拡大スピードも速いし、目標達成への意識がすごく高いなかで、毎日夜遅くまでやっても終わりが見えなくて⋯⋯。

あの時期はしんどくて、ストレスで体重がみるみる増えていきました。(苦笑)

ーーーそういう時期をどうやって乗り越えたんですか?

極端な言い方かもしれませんが、「失敗しても死ぬわけじゃない」という感覚があります。

今の自分にできることを全部やればいい、なんとかなるだろうっていう。あまり深刻に落ち込むタイプじゃないのかもしれないです。経験として全部消化してしまうというか。当時はしんどいなと思っていたこともありますが、「やればできる」気持ちを強く持てるきっかけになりました。

※社内でナレッジを共有した記事の内容からもにじみ出る松田さんの仕事へのマインド

自分らしいマネジメントを見つけるまで

ーーー クルーからリーダーに。そしてマネージャーになりました。マネジメントに携わるようになってから、意識が変わったことはありますか?

最初はとにかく苦労しました。いままでの上司がしていたリーダー像を再現しようとしていたんです。でも、全然うまくいかなくて⋯⋯。メンバーの気持ちを盛り上げるのがうまかった上司のやり方をマネしても、同じようにはできなかったんですよね。

それに加えて、色々なことが気になってしまうタイプなので、細かく管理しすぎていたなと思います。正解を教えすぎていて、メンバーが考える余地がなくなってしまっていた、と。

ーーーそこからどう変えていったんですか?

上司のマネをするのではなく、別のアプローチに変更しました。

裏ではしっかり見るけど、コントロールはしないように心がけています。信頼して任せる部分と、見るべきところをちゃんと選別しないといけないなと。

Slackで毎日メンバーの投稿を見ていると、タスク処理のスピード感や、スレッドの反応などからいつもと様子が違うなとか、詰まってそうだなというのが分かるんですよね。そういう時は直接そのことを指摘するんじゃなくて、声掛けするようにしています。

声を掛けてみると、Slackでは様子が異なるように見えても実際はそうでなかったり、本当に悩んでいたりとさまざまです。コミュニケーションを取る際は、自分が思ったことを全部言ったり、主観で決めつけず、対話するように意識しています。

ーーーSlackチャンネルを「全部見る」習慣が、マネジメントにもつながっているんですね。

そうですね。メンバーにも楽しんで仕事してほしいから、そのための環境を作るのが自分の役割かなと思っています。

仕事を楽しんでほしいから、伝えていること

ーーーメンバーに伝えていることで、大事にしていることはありますか?

成長したい、リーダーになりたいという気持ちはすごく大事だと思っています。

ただ、それが先行しすぎると、かえって伸び悩んでしまうこともあります。たとえば、「本を10冊読みました。」「セミナー勉強会に行きました。」というのも素晴らしいんですけど、それがお客さんへの貢献につながって初めて成長だと思っています。

自分が頑張ったかどうかではなく、クライアントの成果や貢献に向き合えたかどうか。その順番を忘れないようにしようねという話はよくしています。

さいごに、どんな人と働きたいですか?

ーーー最後に、松田さんはどんな人と一緒に働きたいですか?

お客さんのために動ける人というのも大前提としてありますが、忖度なく、思ったことをちゃんと言える人ですね。クライアントや上司、社内に対して、耳が痛いことでもしっかり伝える勇気があって、気になることをそのままにしない人とも言えるかなと思います。

そのうえで、自分で考えて動ける人と働きたいなと思っています。たとえばAI推進をお願いしたときに、自分なりに企画して進めてくれるような。そういう人にはちゃんと活躍できる役割を作りたいし、一緒にユニットを引っ張っていってほしいですね。