
DX本部 デジタルマーケティング部 部長 薄井 さま(左)
自社サイトへの集客を目的としたデジタル広告やSNS、メールといった集客チャネルの運用、会員サービスを中心としたCRMに携わる。また、顧客軸の分析、コンテンツマーケティング、カスタマーサクセスの推進まで幅広く担当。
DX本部 デジタルマーケティング部 メディアプランナー 谷幡 さま(右)
メディアプランナーとして、自社サイトのデジタル広告運用業務全般を担当。広告戦略の立案・設計、企画、配信などの運用管理のほか、アクセス解析、各種レポーティング業務を通じて、自社サイトの価値最大化に向けたマーケティング支援を管掌。
ファッション・小物雑貨・家具など、衣・食・住に関わるライフスタイル事業を幅広く展開する株式会社デイトナ・インターナショナル。なかでもアパレル事業「FREAK’S STORE(フリークスストア)」は、国内有数のアメカジ系ブランドとして長年愛されてきました。
2022年から「自社ECのスピード拡大」という新たなミッションを掲げ、過去最高売上を更新し続けているといいます。今回は、目標達成に向けて伴走してきたアナグラムとの取り組みや、デイトナ・インターナショナルさまのこれから目指す未来について、マーケティング部門のお二人にお話を伺いました。
このインタビューは、2025年7月に行われました。
聞き手:アナグラム株式会社
広告運用事業部 チームリーダー 牧之瀬 大輝
広告運用事業部 クルー 森岡 梓月(執筆者)
ご利用サービス: 広告運用代行 , データフィード広告運用 , SNS広告・動画プラットフォームの広告運用
自社ECのスピード拡大という新たな目標を掲げたタイミングで、アナグラムを選んだ理由とは
弊社にお問い合わせいただいた当時、どのような課題をお持ちでしたか?
薄井:コロナ禍を経て、ネットで洋服を買うことへの抵抗感が薄れたことで、EC全体に追い風が吹いているのを感じていました。
元から売上におけるEC比率は高かったものの、その多くを大手ファッションモールに依存している状態。そこで、独自のブランド体験をより多くのお客様に届けるためにも、5か年計画でチャレンジングなKPIを設定して、自社ECを拡大していくことを決定したタイミングでしたね。

とはいえ、当時の社内には広告運用の知見が十分に蓄積されておらず、とくに商品数が多く、入れ替わりの激しいアパレル業において鍵となるデータフィード広告(※)を、うまく活用しきれていないという課題がありました。
高い目標を、スピード感を持って実現していくには、現体制のままでは難しい。そう判断し、外部パートナーのリプレイスを検討し始めたのです。
※データフィード広告・・・自社が保有する商品データ(在庫状況や価格、商品名など)を広告媒体に連携させて、自動で広告を生成・配信する仕組みのこと。
代理店を選定する上で重視していた点と、最終的にアナグラムをパートナ-に選んだ理由をお聞かせください。
薄井:代理店選定でまず重視したのは、小売ECで一定規模の売上を支援してきた実績があること。もうひとつは、高い目標に対してフットワーク軽く動いてくれるかどうか。ただ広告を配信するだけでなく、スピード感を持って改善を積み重ねていけるパートナーを求めていました。
谷幡:加えて、私が重視していたのは「施策の再現性」ですね。アパレル業界は、シーズンごとに商品もターゲットも変わります。だからこそ、媒体の仕様を深く理解した上で、成果の背景をロジカルに説明でき、行き当たりばったりではなく、次につながる打ち手を積み重ねられるかが重要なんです。
薄井:広告媒体やデータフィード広告に関する専門知識、事業全体を理解する力、過去の豊富な実績、そして迅速な対応力。これらをすべて兼ね備えた代理店が、アナグラムさんでした。

成果につながる広告の計測設計×高速PDCA。売上3〜4倍成長を支えた支援体制とは?
アナグラムと協業してから、どのような変化がありましたか?
薄井:取り組み開始後の半年間で、自社EC売上が前年同期比で約3〜4倍近くまで拡大しました!よくサーバーが耐えられたなと思うくらいの成長ぶりなのですが、サーバー強化や在庫管理も含め、社内で一丸となって自社EC拡大に向けて動きましたね。
アナグラムさんから数多くの改善案をいただき、スピード感をもって広告配信を拡大することができました。
谷幡:とくに印象的だったのは、広告の計測体制を強化し、データフィードを本格的に活用できるようになったことです。
カート追加や購入といった行動データを正確に計測できるよう、ご提案いただいたコンバージョンAPIを導入しました。正確なデータと商品データフィードと掛け合わせることで、顧客の行動により広告配信を最適化でき、効果を一段と高めることができました。
データフィード、つまり自社で保有している商品データは、私たちにとって大きな情報資産。それを最大限に活かすことは、現代の広告運用において非常に重要だと改めて感じることができました。
アナグラムさんは、そうしたデータフィードの知見はもちろん、その他の広告媒体やアパレル業界全体への理解も深く、セッション・収益・ROASの改善に向けて筋道を立てて提案してくれる。それができる代理店って、なかなかいないのではないかと思っています。
商品データやユーザーの行動ログは、ビジネスの成長拡大に大きな影響をもたらすと考えています。そのため、ユーザー観点や機械学習観点などさまざまな角度から「今のフィード構成が本当にベストなのか?」を常に考え、検証してきました。
谷幡:データフィードの改善を見て、「その領域に詳しいプロに任せるのが一番だな」と思いましたね。
あと、アナグラムさんはとにかく「フットワークが軽くて速い」ということも、成果改善の理由の1つだと考えています。広告運用は、複数の仮説を検証しながら最適解を探るプロセスです。すべてが成功するわけではありませんが、失敗を学びに変えることで次の成功確率を高めていきます。
アナグラムさんは営業窓口・運用担当・レポーティング担当など業務によって担当者が分かれておらず、一気通貫で運用されています。そのため、提案から実行までのスピードが早く、戦略的に次の一手を実行し続けてくださったのが印象的でした。
薄井:アナグラムさんとお仕事をするようになって、社内メンバーの運用体制や代理店とのコミュニケーションなどもスピード感を増し、アップデートできたのではないかと感じています。共有いただいている広告レポートからメンバーの数字に対する感度や捉え方も磨くこともできたので、社内教育観点でもプラスになったと思います。

背伸びしないと届かない目標を、毎年更新し続ける。必要なのは“腹を割って話せるパートナー”
5か年計画が決まった後、約3年が経過しましたが、現在はどのような状態でしょうか。
薄井:おかげさまで毎年、過去売上高を更新できています。年々目標も上がっていく中で、毎年達成ができているのですが、その中での運用型広告の貢献度は計り知れないですね。
高い目標を達成する中で現在感じている壁や、これからの目標についてお聞かせください。
谷幡:アパレル業界では、昨日まで売れていたものが突然売れなくなることもある。だからこそ、購入意欲の高い層への配信を集中させつつも、将来の成長を見据えた認知拡大にも取り組んでいきたいですね。
これまでの顧客層だけでなく、次の世代、若い世代にもアプローチしていくことが重要だと考えています。
これまでECチームや商品部など社内のたくさんの部署の努力があって目標達成ができているので、その感謝を忘れずに、これからも売上拡大に向けて愚直に取り組んでいきたいです。
薄井:規模が大きくなっているなかで、同水準の成長率を目指すことは簡単ではありません。それでも、背伸びしないと届かない目標があるからこそ、こうして毎年成長していけるのだと思っています。
自社だけで全てを実行するのは難しいからこそ、アナグラムさんのように腹を割って話せる信頼できる代理店と出会うことが、成功への一番の近道だと強く感じています。これからもアナグラムさんと協力しながら、目標達成を実現していきたいと思います。
DAYTONA INTERNATIONAL
Daytona Park
- Voice Of AdOps担当者の声
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ご支援開始してから3年以上が経過していますが、毎年想像以上のスピード感で成長されており、私自身も驚きながらも楽しくお仕事をさせていただいております。
さまざまな施策に取り組ませていただいていますが、デイトナ・インターナショナルさまの変化を恐れずにどんどんチャレンジするという姿勢あってこそのものだと思っております。
日々、薄井さま、谷幡さまはじめ、デジタルマーケティングチームのみなさんと議論ができてこそ今があると考えており、非常に感謝をしております。
引き続きデイトナ・インターナショナルさまのマーケティングチームの一員のような気持ちでご支援してまいります。