「もっと意味のある分析をしたい」「散らばったデータを活かしきれていないジレンマを感じている」「データはあるのに、意思決定に使われない」──データエンジニアとして、そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
私たちアナグラムは、広告運用を軸としたマーケティング支援会社です。単なる代理ではなく、お客さまのビジネスの伴走者として、成果に直結する戦略と実行を一気通貫で担ってきました。
その支援を、今後より本質的なものにする鍵が「顧客データの活用」です。自社でCDP(カスタマーデータプラットフォーム。顧客データを統合・活用するための基盤)を構築し、広告の枠を超えた顧客戦略を共に設計できる体制をつくるべく、新たにテックリードエンジニアを募集します。
こんな思いを抱えていませんか?
- 単なるログ整備やETLの繰り返しに終始していて、もっと上流から設計したい
- 部分的な役割しか担えず、結局活用されないデータ基盤づくりに虚しさを感じる
- 技術選定に意見を言える立場で働きたい
- 自分の成果がビジネスに貢献している実感を持ちたい
- 経営に近いところで技術を活かしたい
私たちは、そんな欲求が活かされる場を提供できると考えています。
なぜ、広告会社がテックリードエンジニアを求めるのか
「広告を“必要なユーザーに届ける工夫”にとどめず、クライアントのビジネス成長を後押しする武器として進化させたい」という想いがあります。
その鍵を握るのが、広告運用の枠外に眠っている膨大なファーストパーティデータ(自社で保有・取得した顧客接点の一次データ)です。
広告の現場で日々使われているのは、媒体が提供する配信データ(例:MetaやGoogleなどの広告プラットフォーム上のクリック率や、問い合わせ/購入といった特定の行動への転換率など)が中心です。
しかし実際には、購買やリピートの履歴、会員属性、購入継続期間、実店舗やサービス窓口への来店・来訪履歴、Web上の行動ログ、といった、より長期的な顧客接点データがクライアントの社内に存在しています。
これらを活用できれば、「誰に」「何を」「どのように」届けるべきかという広告設計の精度は、飛躍的に高められます。
──ですが、多くの企業において、それらのデータは部門間で分断され、未整備のまま埋もれた鉱脈のように眠っていることもしばしば。
ビジネスの武器になり得る資源でありながら、広告運用の現場に届くことは多くありません。
私たち広告運用者が直接そのデータを扱えるわけでもなく、広告主の立場であっても、どのように広告施策に活かせるかまでは見通しを持ちにくいまま、活かしきれずにいるケースも少なくないのです。
この分断と未活用のデータをつなぎ、広告に活かせる形に“翻訳”するのが、テックリードエンジニアの役割です。
たとえば:
- CRM(顧客管理システム)やPOS(購買データ)と広告媒体のデータを突合し、「LTV(顧客生涯価値=顧客が長期的にもたらす利益)の高い顧客像」に向けた配信最適化を実現する
- 複数ソースを統合したダッシュボードで、広告の短期的成果だけでなく、中長期の顧客育成指標も可視化する
- データ処理の自動化や設計の汎用化によって、他プロジェクトにも転用できる“基盤”をつくる
といったかたちで、暗躍的にプロジェクトの背骨を支える存在です。
「広告会社のエンジニア」としてではなく、「ビジネスにデータで挑む技術者」として、自由度の高い挑戦ができます。
アナグラムでは、広告運用者・デザイナーと連携し、現場の声を吸い上げながら、CDP構築の意思決定と実行に直接影響を与えるポジションとして、テックリードエンジニアを迎えたいと考えています。
アナグラムでこそ得られる経験・やりがい
-
CDP構築をゼロから立ち上げる経験
仕様検討・設計・仮説検証・実装運用まで一貫して関われます -
数十社にわたる顧客データにアクセスできる
複数業界・多様な事業構造の中で、データ設計の引き出しが広がります -
現場(広告運用者・デザイナー)と密に連携できる
実務に活かされる形で、可視化や仕組みのチューニングが行えます -
技術選定やアーキテクチャに裁量がある
特定技術の縛りはなく、スコープや目的に応じて選定できます -
分業ではなく一気通貫で推進する
クライアント支援に携わるメンバーも含め、一気通貫・少数で戦略から実装・改善まで担う体制です -
マーケティング成果に直結する手応えがある
配信改善や提案の質に、データの仕組みが直接貢献します -
社長直下でスピード感のある意思決定
プロジェクトの全体像が見えやすく、提案が通りやすい環境です -
安定した基盤の上で挑戦ができる
業績に支えられた中で、新しい設計や改善にチャレンジできます
期待する役割
データ活用の新たな価値を生み出す「CDP構築プロジェクト」の中核メンバーとして、構想フェーズから実装・運用までをリードしていただきます。
今はまだ完成されたシステムがあるわけではなく、ゼロイチで“これからつくる”フェーズです。
私たちが描くのは、広告やマーケティング支援の現場で直接役立つ、クライアントごとのLTV最適化を見据えたCDP基盤。
最初のテックリードエンジニアポジションとして、技術的意思決定やデータの扱い方そのものを形にしていく役割を担っていただきます。
将来的には、内製化を見据えたチームビルドや後進育成にも関わっていただくことを想定しています。
仕事内容
以下は、現在のフェーズにおける主な業務内容です。
プロジェクトは変化・成長の途上にあり、今後さらに広がりを持っていく予定です。
- クライアント各社が保有する購買・行動データを集約し、広告施策に活かせるCDPを構築(ゼロイチ設計)
- BigQuery・Lookerを用いたデータ基盤およびBI環境の整備
- 広告プラットフォームとのデータ連携機能の開発
- データパイプラインやデータベースなどのインフラアーキテクチャの設計及び開発
使用予定の技術スタック(一部)
インフラ | Google Cloud Platform |
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IaC | Terraform |
DB/BI | BigQuery / Looker |
Analytics | Google Analytics / Google Tag Manager |
AI | Devin / Claude Code |
開発言語 | Python 3.13 |
CICD | GitHub Actions |
コード管理 | GitHub |
※ツールや構成は、目的に応じて柔軟に設計・選定予定です
求める人物像
歓迎スキル・経験
- GCP または AWS 上での基盤構築・運用経験(目安3年以上)
- Python/SQL でのデータ処理スクリプトの実装経験
- データ設計におけるドキュメント作成・共有経験
- コミュニケーションを通じて業務を円滑に進める姿勢
- 広告、マーケティング領域への関心
- Looker によるBIダッシュボードの構築経験
- テックリードの経験
想定チーム体制(今後の理想像)
- テックリードエンジニア 1名(本ポジション)
- データエンジニア 1〜2名
- PdM(プロダクトマネージャー)1名
- チーム規模:3〜4名が1ユニット
こんな方に来てほしい
- 設計から実装・運用まで幅広く携わりたい方
- ドキュメント化や仕様共有など、チームで働くことを大切にできる方
- CDPやデータ基盤構築に関心のある方
- 自身の技術力でプロジェクトを前進させたいと考えている方
- 目的思考で動ける方(言われたことをやるだけでは物足りない方)
- データの活用まで責任を持ちたい方
- 言語や技術にとらわれず、構造を考えるのが好きな方
- ビジネスの未来にデータを通じて関わりたい方
- ゆくゆくは、内製エンジニアチームの立ち上げ支援・育成もしてみたい
- 社内の広告運用者・デザイナーとのコミュニケーション設計・要件整理にも興味がある