YDN、広告掲載方式「インタレストマッチ」・広告タイプ「広告枠サイズ固定(300×250)」の提供を終了へ

YDN、広告掲載方式「インタレストマッチ」・広告タイプ「広告枠サイズ固定(300×250)」の提供を終了へ
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Yahoo!JAPANは、YDNの広告掲載方式「インタレストマッチ」の「ターゲティング」への統合および、掲載フォーマット「テンプレート」の広告タイプ「広告枠サイズ固定(300×250)」を2018年5月16日(木)に廃止する予定であることを発表しました。

参考:【YDN】広告掲載方式の統合および一部商品の提供終了について


広告掲載方式「インタレストマッチ」を「ターゲティング」へ統合

これまで、YDNの広告掲載方式には大きく以下の3つがあります。

  • インタレストマッチ
  • ターゲティング
  • インフィード広告

※広告代理店限定のものを除く

インタレストマッチは、登録した広告とユーザーの興味関心に関連性があるときに広告が表示される広告掲載形式です。2008年の9月より長らく提供されており、いまでこそ当たり前な興味関心に連動した広告配信手法のさきがけ的な存在です。

参考:Yahoo! JAPAN - プレスリリース Yahoo! JAPANとオーバーチュア、「世界初」の新たな広告サービス興味関心連動型広告 「インタレストマッチTM」を今秋より提供

参考:インタレストマッチの仕組みと設定、考え方までのスベテ

今回の変更では、「インタレストマッチ」は「ターゲティング」に統合されます。広告掲載方式の変更は、システムでの一括処理で行われるため作業などは不要です。変更にともなって配信設定の変更や再審査は行われないとのこと。

実際には、インタレストマッチの広告内容に基づいて、任意のインタレストカテゴリーがシステム上割り振られるようですが、広告グループ設定情報のターゲティング情報をみても該当カテゴリを確認することはできない見込みです。設定済みのインタレストマッチキャンペーンであれば統合後も広告配信は可能ですが、新規でキャンペーン作成はできず、配信対象となるインタレストカテゴリーも確認できないなど不便な点があります。また、いつまで配信がサポートされるかもいまのところ不明です。


インタレストマッチがどのインタレストカテゴリーに配信されていてそれぞれどういったパフォーマンスなのかは、レポート作成画面の「表示切替」で「インタレストカテゴリー」を選択することで把握ができます。このデータをもとに、広告掲載方式「ターゲティング」での広告配信を検討するのが良さそうです。

変更の注意点

① キャンペーン名の変更

この変更対象となるキャンペーンは、移行後にキャンペーン名も自動で変更され、先頭に「IM_」と付与されます。その際、キャンペーン名の上限文字数(全半角50文字)を超えてしまう場合、末尾から超過分が削除されます。

② 掲載フォーマット「ディスプレイ」ではタイトル・説明文が不要に

掲載フォーマット「ディスプレイ」はインタレストマッチではタイトルと説明文の設定が可能でしたが、「ターゲティング」では不要となるため、自動で削除されます。

③ 掲載フォーマット「ディスプレイ」の過去レポートは閲覧不可に

自動移行後もインタレストマッチに関する過去の掲載実績は確認できますが、前述の掲載フォーマット「ディスプレイ」広告の過去の実績は確認できなくなるとのことです。統合前に必要に応じて、レポートタブからダウンロードをおススメします。

掲載フォーマット「テンプレート」の広告タイプ「広告枠サイズ固定(300×250)」の廃止

掲載フォーマット「テンプレート」の広告タイプ「広告枠サイズ固定(300×250)」が2018年4月下旬より徐々に配信が減少し、2018年5月16日(水)には廃止される予定です。


掲載フォーマットの「テンプレート」には、「レスポンシブ」と「広告枠サイズ固定(300×250)」という2つの広告タイプがあります。広告枠にあわせて、自動的に広告のレイアウトや要素を最適化して表示できる「レスポンシブ」に対し、「広告枠サイズ固定(300x250)」は300x250の固定の広告枠にレイアウトや要素を指定して配信する広告タイプです。

「広告枠サイズ固定(300×250)」廃止後は「レスポンシブ」のみとなります。これまで「広告枠サイズ固定(300×250)」のみでの配信だった場合は、レスポンシブ広告の導入を検討しましょう。その際、さまざまなサイズの広告枠に掲載できるレスポンシブは、1つのサイズしか対応できない広告枠サイズ固定(300x250)と比べて掲載が可能になる枠が増えます。ですので、レスポンシブタイプに切り替えた直後は、急激なインプレッションの増加など、十分に注意が必要です。

最後に

Yahoo!JAPANによれば、レスポンシブの配信量はすでに2017年7月にはYDN全体の5割を超えているそうです。現在ではさらに伸び、今後も増えていくことでしょう。

参考:配信面急増中! 「レスポンシブ」で実感できる広告効果とは?

今回の変更では、広告掲載方式の集約を行い、旧形式の掲載フォーマットをリストラし、YDNをよりシンプルで使いやすく、そしてより効果的なプロダクトにしていこうというYahoo!JAPANの意図が感じ取れる変更ではないでしょうか。

「どのように」広告を表示するかは媒体にまかせ、広告運用者は「誰に・何をみせるか」を考えることに集中できる環境は有り難いですね。引き続き、YDNの進化に注目していきたいです。

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