2018年8月23日(木)よりYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)版のキャンペーンエディターで広告のパフォーマンスデータをエディター内に取得・表示できるようになりました。
これまで管理画面の数字とキャンペーンエディターの両方を見ながらしながらアカウントの調整をしていた方も多いのではないでしょうか?今回のアップデートにより、キャンペーン、広告グループ、広告、メディアID単位でデータを取得することができるためキャンペーンエディターのみでデータを確認しながらの入稿や調整が可能となります。
参考:【YDN】キャンペーンエディター パフォーマンスデータ表示機能の追加
目次
パフォーマンスデータの表示方法
メニュー画面の「パフォーマンスデータ」より、「最新のデータを取得して表示する」をクリックします。
取得対象と取得期間を選択し、「ダウンロード」をクリックします。
取得できるのはキャンペーン、広告グループ、広告、メディアID単位のデータでそれぞれをエディター上で確認することができます。データを降順・昇順で表示するには項目の部分をクリックすることで切り替えることが可能です。
データの項目を削除・追加するには項目の部分で右クリックし、「パフォーマンスデータ」から表示させたい項目を選択します。
また、一度取得したデータは履歴より再度表示させることができます。
メニューの「パフォーマンスデータ」より、「履歴から表示する」をクリック
任意の履歴を選択し「データエリアに表示」をクリックすると、当時取得したデータを表示することができます。自動更新はされないため、最新のデータを見るためには再度データを取得する必要があります。
取得したデータはメニューの「エクスポート」よりCSVファイルとしてエクスポートすことも可能です。また、管理画面で任意のキャンペーンや広告グループ、広告を選択してコピー、エクセルなどのツールにぺーストすることで外部でのデータ利用も可能です。
表示に関しても機能が改善
①項目名の縦幅が改善
これまでは文字数の多い項目名は途中で切れてしまっていましたが、縦幅が改善されたことで複数行にわたって全体を確認することができるようになりました。
②データエリアの表示を初期設定に戻す機能が追加
キャンペーンエディター左上のメニューから「設定」をクリックします。
「画面レイアウト」から初期設定の実行をクリックすると項目が初期化されます。
③データエリアの項目一覧の並び順が固定可能に
④「動画広告」のデータが出力可能に
メニューの「エクスポート」に新たに動画に関するデータのエクスポート項目が追加されました。
まとめ
今回のアップデートにより一度データを取得すれば、データの確認→調整(アップロード前)までがオフラインで完結するようになりました。これまでは管理画面とエディターの両方を見る必要があったため、両方をディスプレイに表示したり行き来したり、エディターを使用せず管理画面だけで完結していた方も多いかと思います。前者に関しては行き来をする必要がなくなったことで作業の効率化が見込めますし、後者に関してはオフラインであるエディターを利用することで調整ミスなどのリスクを減らすことができます。
しかし、少ない調整内容であれば管理画面で直接おこなったほうが早いことも多いですし、キャンペーン・広告グループ・広告・画像IDごとのデータは取得できるものの、デバイスやプレースメント、デモグラフィックなどより詳細なデータを見るためにははこれまで通り管理画面よりレポートを作成して分析する必要があります。アップデートで作業がよりスムーズに進められるようになるのは運用者としては嬉しい限りですが、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解しつつも、管理画面に行く機会が減ってしまうことで管理画面(あるいはレポート)でしかできない部分の分析がおろそかにならないように注意したいですね。