Yahoo!は2018年1月31日より、YDNのインタレストカテゴリーが一部削除・カテゴリー名称が変更される旨を発表しました。
参考:【YDN】インタレストカテゴリーの一部削除、カテゴリー名変更について
インタレストカテゴリーとは、広告主が手動で選択したカテゴリーに、ウェブ上での行動履歴から興味があると見なされたユーザーに対して、さまざまなシチュエーションで広告が配信される機能になります。
例えばスキンケア商品の広告を、スキンケアに興味があるユーザーに対して配信したい場合、「消費財>美容コスメ>化粧品>スキンケア」といったように設定すれば可能です。(※2018年2月時点で使用可能なカテゴリー名を参照)
今回の変更内容
主に医薬系のインタレストカテゴリーが削除対象になっております。小売り系でも1項目、宗教書が削除対象です。
また、6項目のカテゴリー名が変更となりました。こちらは単に名称の変更だけのため、広告の配信に影響はありません。
広告配信への影響と注意点
削除対象のインタレストカテゴリーのみが広告グループに設定されている場合、設定したインタレストカテゴリーがなくなってしまう為、該当広告グループの配信設定が自動で「オフ」に変更され、配信が出来なくなってしまっているのでご注意ください。
最後に
筆者は、今回の変更はYahoo!プロモーション広告の広告掲載基準のうち、以下に配慮した変更ではないかと考えています。
「(5) その他ユーザーに不快感、嫌悪感を与える表現 > 罹患者である個人に向けた表現のため掲載できません。」
参考:23. ターゲティング対象であると認識される表現 - ガイドライン - Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
参考:13. 宗教に対する配慮 - ガイドライン - Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
自分の病状や信仰を把握されているように感じさせる広告が表示されるのは、決して気分がいいものではありませんし、病状に効果効能があるように暗示された広告表現には悪意すら感じてしまう可能性もあるでしょう。
参考:「がん」検索者につきまとうネット広告に批判 健康食品を「あきらめないあなたに」
広告運用者にとってターゲティングの精度向上は、成果を出していく上で非常にうれしいことですが、使い方を一歩間違うと人を深く傷つけ時には取り返しのつかない事態を引き起こすことすらあります。法律や媒体規約に抵触しなければ良いという考えに陥らず、配信する広告がユーザーにとって不快な表現・内容になっていないか、より一層の注意を払う必要があるのではないでしょうか。