2018年9月5日、Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチ(以下、Yahoo!スポンサードサーチ)において「ラベル」機能の提供が始まりました。
ラベル機能は、キャンペーン・広告グループ・広告・キーワードに任意の語句を指定し、分類することのできる機能です。ラベル機能を活用すると配信データのフィルタリングや比較を容易に行うことができます。
今回はYahoo!スポンサードサーチに登場したラベル機能についてご紹介したいと思います。
なお、ラベル機能の実装に伴い、重要な広告や頻繁に確認する広告の目印として活用されてきた「ウォッチリスト」機能は、2018年11月をもってサービスを終了することも発表されています。
ラベルの使い方
ラベル機能は、キャンペーン・広告グループ・広告・キーワード単位にて設定が可能です。
ラベルは、一つのアカウントに1,000件まで作成が可能で、各キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードごとに最大50件までラベルの設定ができます。
ラベルの設定方法
キャンペーン単位でラベルをつける場合には、下記の手順で設定が可能です。
① ラベルを付けたいキャンペーンを選択
② 既に作成したラベルを選択
③ 付けたい内容がなければ、ラベルを新規作成
ラベルは作成時には任意の「名前」を指定します。また、オプションで簡単なメモなど説明を追加することも可能です。加えて「色」も選択でき、管理画面上でデータが判別しやすくなります。
画像引用元:【スポンサードサーチ】ラベル機能の追加、Yahoo!プロモーション広告リリースノート
ラベルは、管理画面とキャンペーンエディターの両方で一括管理ができます。
【管理画面】
「ツール」>「ラベル管理」
【キャンペーンエディター】※ Ver. 9.6.0 以降
「共有ライブラリ」
ラベルの活用例
ラベルの最大のメリットは、キャンペーンや広告グループといった従来の分類とは異なる集計が可能となることです。
先行してラベル機能が提供されているGoogle 広告に関する以下の記事でも紹介しておりますが、ラベルは以下のような活用例が挙げられます。
- 広告の訴求別の集計(A/Bテストの検証など)
- キャンペーンをまたいだ期間限定の広告グループの管理
- 新規追加したキーワードの管理
参考:仮説検証のスピードを加速させる、Googleアドワーズのラベル機能の使い方と設定方法
工夫次第でさまざまな活用が可能となりますね。
フィルターでラベルを指定可能
フィルターでラベルを指定可能となりました。特定のラベルを「含む」「含まない」という条件で表示するデータの対象を絞り込むことができます。
レポートでも出力可能
ラベルはレポートでも出力ができるので、データをダウンロードしてラベルをもとにしたデータの集計が可能です。
まとめ
Yahoo!スポンサードサーチのみに限らないですが、どころの異なるデータを集めて集計する際にキーとなる共通項があるとスムーズに集計作業を進めることができます。これまでのキャンペーンや広告グループのような分類に縛られず、ラベルを使って柔軟な分類がカンタンにできるというのは広告運用者としてとてもありがたいことです。
先ほどもご紹介しましたが、Google 広告にもラベル機能があります。ラベル機能は使い方次第では媒体を横断したデータの集計、または分析をよりスピーディーに扱えることも可能です。ぜひ、ラベルの使い方を整理し活用の幅を広げてみてください。