2018年1月24日、Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチ(以下、Yahoo!スポンサードサーチ)でコンバージョン測定機能の改善がされ、デバイスをまたいだコンバージョン測定が可能になりました。
参考:【スポンサードサーチ】デバイスをまたいだコンバージョン測定の対応について - Yahoo!プロモーション広告
Cookieに加えログイン情報も参照
これまでYahoo!スポンサードサーチでは、Cookieの情報のみを参照してコンバージョンを測定していましたが、今後はこれに加え、Yahoo!JAPANのサービスへのログイン情報も参照して測定ができるようになりました。
画像引用元:【スポンサードサーチ】デバイスをまたいだコンバージョン測定の対応について - Yahoo!プロモーション広告
例えば従来のブラウザ単位で保存されるCookie情報だけでは、スマートフォンで広告をクリックしてその後デスクトップから直接サイトへアクセスして購入した場合などに、コンバージョンを測定することはできませんでした。
今回の変更により、同一のログイン情報が補足できれば、たとえ異なるデバイス間であってもコンバージョンを測定することが可能です。
この機能はYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)では昨年2017年の6月に既に実装されておりました。
参考:Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)コンバージョン測定機能が刷新
現時点では機能を有効にするのに設定変更が必要
現時点で本機能は、デフォルトではオフの設定となっているため、利用には設定の変更が必要です。
Yahoo!スポンサードサーチの広告管理ツールから「ツール」>「コンバージョン測定」を選び、既に設定しているコンバージョン名を選択してください。
最下部に新しく追加された「デバイスをまたいだコンバージョンの測定」という項目があり、既存のコンバージョンでは「しない」と設定されていますので、これを「する」に変更してください。
以上で設定は完了です。
なお、デバイスをまたいだコンバージョンの測定を有効に設定する前に発生したコンバージョンについては、測定がされませんので、ご注意ください。
デバイスをまたいだコンバージョンの測定を「する」に設定している場合、「コンバージョン数」「すべてのコンバージョン数」は、「デバイスをまたいだコンバージョン数」を含む数値となります。
管理画面では、「デバイスをまたいだコンバージョン数」のみの数字を確認することが可能です。
① 「表示」から「表示項目の編集」を選択
② 「デバイスをまたいだコンバージョン数」にチェックを入れる
※レポートの出力例(数字は仮のものです)
なお、レポートでも出力することができ、今回の変更による影響を可視化することが可能です。
最後に
あくまでログイン情報が一致する場合のみではありますが、デバイスをまたい(クロスデバイス)で広告の効果を補足できることにより、場合によってはこれまで把握していた費用対効果が大きく変わるケースも出てくると思いますので、早めに導入することをおすすめします。
AI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(エイピア)により発表された資料によると、「3台以上のデバイスを保有する消費者は53%で、とりわけ4台以上を保有する人が3割近く(29%)に上る」との調査結果も出ており、運用型広告においてクロスデバイスの前提を踏まえたキャンペーン展開が必要不可欠ですね。