Yahoo!広告は、検索広告のマッチタイプ「部分一致」に新たな判断要素を導入することを発表しました。このアップデートは、2023年7月10日にすべてのキーワードへの反映されたことがアナウンスされています。
参考:【検索広告】マッチタイプ「部分一致」の判断要素追加について - Yahoo!広告
目次
マッチタイプ「部分一致」とは?
マッチタイプは、広告が表示される検索語句をある程度コントロールするためのものです。
「部分一致」は、マッチタイプの中でもっとも広く、指定したキーワードと関連性のある検索語句に広告を表示できます。
しかし、これまでの「部分一致」は、広告が関連性の低い検索語句にも表示されることがあり、マッチングの精度に課題があり、うまく利用できていないケースもあったのではないでしょうか?
より検索意図に合った広告を掲載するために
Yahoo!広告は、この課題を解決するために、「部分一致」の判断要素として以下を追加しました。
- ランディングページの内容
- 同じ広告グループ内の他のキーワード
これにより、広告を表示するかどうかを決定する際に、ランディングページの内容と同じ広告グループ内の他のキーワードを考慮するようになります。
ランディングページの内容
広告のランディングページは、広告の効果に大きな影響を及ぼします。Yahoo!広告は、ランディングページの内容を考慮することで、広告がユーザーの検索意図と一致するかどうかを判断します。
同じ広告グループ内の他のキーワード
広告グループ内のキーワードは、広告表示の判断において重要な役割を果たします。同じ広告グループ内の他のキーワードを考慮することで、広告が表示されるべき検索語句をより正確に特定します。
なお、「完全一致」および「フレーズ一致」のマッチタイプには要素の追加はありません。
期待される効果とそのイメージ
今回のリリースに載っている例の他にもどのような効果が期待されるかイメージを見ていきましょう。
例1: 地名のキーワード
1つ目はリリースで示されていた地名キーワードに関するものです。
「青梅」というキーワードは地名を指す場合もあれば食品を指す場合もあります。従来の「部分一致」では、このキーワードに関連する広範な検索に広告が表示される可能性がありました。
しかし、新しい判断要素のおかげで、Yahoo!広告は「青梅」のキーワードに対して、ランディングページの内容や広告グループ内の他のキーワードを考慮し、ユーザーの検索意図に合った広告を表示できる可能性が高まると予想されます。
例2: 商品カテゴリのキーワード
次に「スニーカー」というキーワードを考えてみましょう。広告主がスポーツ用品を販売している場合、このキーワードで広告を表示したいかもしれません。しかし、「スニーカー」はファッションアイテムとしても検索される可能性があります。
新しい判断要素では、ランディングページがスポーツ用品に特化している場合、Yahoo!広告は「スニーカー」のキーワードに対して、スポーツ関連の検索語句に広告を表示される可能性が高まります。
例3: サービス業のキーワード
最後は「英会話教室」というキーワードを考えてみましょう。英語を学びたいユーザーが、通う英会話教室を探すために検索している場合もあれば、英会話教室で働きたいユーザーが近くや働きたい場所を探しているかもしれません。
Yahoo!広告の新しい判断要素では、広告グループ内の他のキーワード(例:「転職」や「求人」)とランディングページの内容を考慮して、ユーザーの検索意図に合った広告を表示できるかもしれません。
今回の例はいずれも、個人的な予想に基づいており、実際にこのような挙動となるかは分かりません。マッチング精度の向上に期待しつつも、検索語句を定期的にチェックしておくのがよいでしょう。
まとめ
Yahoo!広告は、広告主が多くのユーザーにアピールしながら、より精度の高い広告表示を実現するためのステップを踏み出しました。これにより、広告キャンペーンの効果が向上し、広告主とユーザー双方にとって価値のある結果が期待されます。