Twitter広告の地域ターゲティングにて「場所を中心とした半径」での設定が行えるよう、アップデートがなされました。
参考:Geo, gender, language, and age targeting(日本語版は未反映)
この機能は2023年1月現在、米国および日本の一部の広告アカウントに適用されており、順次すべての広告アカウントに適用されるとのことです。
これまでは「国、地域、都道府県、市町村、都市圏、郵便番号(※日本は未対応)」を指定しての設定が可能でしたが、今回のアップデートにより、さらに柔軟な地域のターゲティングが行えます。
「場所を中心とした半径」の設定方法
広告マネージャーでキャンペーンを作成し、[オーディエンスの特性]セクションの[場所を中心とした半径]というタブから設定できます。
住所を入力し、その住所から半径1から50マイルの範囲を設定することが可能です。
1マイル=約1.6キロメートル
現在、半径はマイル単位のみ設定できますが、今後キロメートル単位の機能も提供予定とのことです。
「場所を中心とした半径」の注意点
半径による地域ターゲティングを設定する際には、次のような点に注意する必要があります。
設定できるのは1広告グループにつき1つの住所と半径のみ
「特定の場所」は1つの広告グループに複数の場所を設定できますが、「場所を中心とした半径」は1つの広告グループにつき1つの場所と半径のみが設定可能です。
複数の場所と半径を設定したい場合は広告グループを複数作成して設定を行う必要があります。
「特定の場所」との併用はできない
また「特定の場所」と同時に「場所を中心とした半径」の設定を行うこともできません。こちらも同じく広告グループごとに設定を行う必要があります。
ただし、むやみに細分化してしまうと配信対象が少なく十分な配信が行えない可能性もあるため注意が必要です。
※設定時に「推定オーディエンス数」も表示されますが、確認する限りはかなり大まかな数字のため、あまり参考にならないケースも多そうです
住所の除外には利用できない
こちらはTwitter広告の地域ターゲティングに共通ですが、特定の地域だけには配信しないように除外するという利用方法は、現状では提供されていません。
まとめ
特定の場所を中心として半径での地域ターゲティングを行うことで、たとえば小売の店舗の商圏に合わせた広告配信の設計が行えるようになり、これまでの地域設定では過不足のあった広告配信の改善が図れる可能性があります。また、リアルタイムの情報を取得することの多いTwitterではリアルなイベントのタイミングにあわせて、開催地を中心にいま周辺地域に居る方へターゲティングするのも有効です。
Web広告を使ったリアルイベントへの集客方法については以下の記事も参考になりますのでぜひご覧ください。
これまでの地域ターゲティングでは過不足があり、効率的な広告配信ができていなかったという方はぜひ活用を検討してみてくださいね。