Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)コンバージョン測定機能が刷新

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)コンバージョン測定機能が刷新
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2017年5月17日、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下、YDN)でコンバージョン測定機能が刷新されるとのアナウンスがありました。2017年6月14日から変更が適用される予定とのことです。

参考:【YDN】コンバージョン測定機能の刷新について


コンバージョンの測定方法の変更点

コンバージョンの測定方法が下記のように変更されます。

  • 変更前:Cookie情報を用いた測定
  • 変更後:Cookie情報とログイン情報の両方を用いた測定

これまではcookie情報のみを用いた測定方法でしたが、変更後はcookie情報+ログイン情報を用いた計測方法となります。

これにより、デバイス(端末)やブラウザ、アプリをまたいだコンバージョン測定が可能になり、より正確に広告の効果測定を行うことができるようになります。これまでの計測方法よりもコンバージョン数が増加するケースが考えられますね。

コンバージョン測定の計測期間が、7日間から90日間の間で設定が可能に

現在、計測期間を広告のクリック後から30日までから変更できませんが、変更後はGoogleアドワーズ、Yahoo!スポンサードサーチと同様に計測期間を選べるようになります。高額で検討期間が長い傾向である商材の場合などでは、広告をクリックしてから30日以上経過してからコンバージョンが発生した場合、これまでの計測方法ではこれをコンバージョンとして計測できませんでしたが、今回のアップデートにより、ビジネスの目的や特性に合わせてコンバージョンの計測期間を設定することで、これまで計測できていなかった成果を計測できるようになります。

管理画面のレポート画面に、旧指標と新指標の2つの数値が表示されるように

管理画面上では、旧指標と新指標2つの数値が表示されるようになります。それぞれの違いについては下記をご覧ください。

旧指標:従来の計測方法によって計測されたコンバージョン数

  • コンバージョンの測定方法:Cookie情報を用いた測定
  • コンバージョンの計測日数:30日間のみ

新指標:変更後の計測方法によって計測されたコンバージョン数

  • コンバージョンの測定方法:Cookie情報とログイン情報の両方を用いた測定
  • コンバージョンの計測日数:7日間から90日間

2つの指標を確認することで、デバイスをまたいだコンバージョンがどれ位あるのか確認することができます。例えば旧指標よりも新指標のコンバージョン数の方が多い場合は、デバイス(またはブラウザやアプリ)をまたいだコンバージョンが発生しているということになります。これまで見えてこなかった成果を確認することができ、今後の施策に活かすこともできそうですね。

また、新指標の導入に伴い旧指標に関する項目の名称が変更されます。詳細は下記の通りです。

画像引用元:【YDN】コンバージョン測定機能の刷新について - Yahoo!プロモーション広告

注意点

変更日以降、「コンバージョン最適化」は新指標の数値が利用される

「コンバージョン最適化」とは、目標とするコンバージョン単価を維持しながら、可能な限り多くのコンバージョンを獲得できるよう入札単価を自動的に設定する機能で、過去のデータを基にして入札単価が自動で設定されます。

「コンバージョン最適化」に利用するデータソースが新指標に切り替わった直後は最適化に利用するデータが一時的に少なくなりますので、最適化の精度が落ちる事が予想され、コンバージョン数やコンバージョン単価が変動する可能性がありますので注意が必要です。

参考:「コンバージョン最適化」とは - YDN - Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ

旧指標は一定期間後に提供が終了する予定

具体的な日程は未定ですが、詳細な日程が決まり次第改めてアナウンスがなされます。併せて「パフォーマンスレポート」にてレポート作成を行っている場合は、早めに旧指標から新指標へ切り替えを推奨する旨もアナウンスされています。レポート上ではこれまでのコンバージョンが旧指標に名称変更、新指標は項目追加と言う形式になるようですので、新指標の導入後はレポートテンプレートの確認を行い、必要に応じて更新も行いましょう。

最後に

コンバージョンの測定方法が変更されることで、これまでよりも正確なコンバージョン計測が可能となり、広告の成果をより正確に確認できるようになります。

ただし、コンバージョン最適化による一時的な数値の変動や項目名の変更とその混在など、測定機能の刷新後に注意すべき点もあるため、変更日である6月14日のカレンダーにも忘れずにこの予定を入れておき、アカウントの動きも含め注視していきたいですね。

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