スポンサードサーチで利用可能な自動入札の種類と使い方

スポンサードサーチで利用可能な自動入札の種類と使い方
この記事は最終更新日から約4年が経過しています。

Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチ(以下、スポンサードサーチ)で、7月31日より「コンバージョン数の最大化」を目標とした自動入札方法が利用できるようになりました。

「自動入札」はコンバージョン単価やクリック数といった任意の目標に合わせて、入札価格を自動で調整する機能です。

端末、ブラウザ、地域、時間帯などのリアルタイムな情報を用いてオークションごとに調整がなされるため、人間の手による入札に比べてよりきめ細やかな入札調整が可能になります。

ただ、自動入札にもいくつか種類があり、どれを使えば良いのかよく分かりませんよね。今回はスポンサードサーチで利用可能な自動入札の種類とその活用の方法を分かりやすく紹介します。

スポンサードサーチで使える自動入札の種類

スポンサードサーチでは4タイプの自動入札が用意されています。何を目的とするかで利用するべき自動入札のタイプが決まってきます。まずはそれぞれの仕組みを見ていきましょう。

コンバージョン単価の目標値

「コンバージョン単価の目標値」では、目標とするコンバージョン単価を保ちながら、コンバージョン数を最大化することを目標に入札が調整されます。

目標とする獲得単価が決まっている場合に有効な自動入札です。

「コンバージョン単価の目標値」を設定するにはコンバージョン測定を設定している必要があります。

なお、過去にコンバージョンが1件も発生していないキャンペーンであっても「コンバージョン単価の目標値」を設定することはできますが、キャンペーンの過去の配信データに基づく予測によりオークションごとの入札価格が決定されるため、継続的にコンバージョンを獲得できているキャンペーンでの導入がおすすめです。

広告費用対効果の目標値

「広告費用対効果の目標値」では、指定したROASを目指せるよう、コンバージョンの価値の違いを考慮して入札が調整されます。

小売りサイトなど、サイト内で価格や利益率が異なる商材があり、一定以上の広告費用対効果を目指したい場合は、「広告費用対効果の目標値」が適しています。

ただし、過去45日間に20件以上のコンバージョンが発生していないと設定できない点に注意してください。さらに、Yahoo!は過去30日間に50件以上のコンバージョンがある場合での導入を推奨しています。これよりもコンバージョン数が少ない場合は予測の精度が低下する可能性が高いため、まずはコンバージョン数を増やせるように調整し、コンバージョン数を増やせてから導入を検討しましょう。

クリック数の最大化

「クリック数の最大化」では、設定した一日の予算の中でクリック数を最大化するように入札を調整していきます。

「クリック数の最大化」はwebサイトへの流入数を増やすことが目的である場合に有効です。

例えば以下の場合が該当します。

  • コンバージョンの目標はなく、集客が目的
  • クリック単価は問わず、予算の中で、できるだけ多く集客したい

設定してある1日の予算をすべて使ってクリック数を増やそうとするため、必要以上に費用を掛けてしまわないよう、一日の予算の設定金額に注意する必要があります。

コンバージョン数の最大化

「コンバージョン数の最大化」では、設定した一日の予算の中でコンバージョン数を最大化するように入札を調整していきます。

一定のキャンペーン予算の範囲でコンバージョン件数を最大化したい場合に有効です。
ただし、予算をすべて消化してコンバージョン数を増やそうとするため、一日の予算の設定金額には注意してください。

また、「コンバージョン数の最大化」を設定するにはコンバージョン測定を設定している必要がありますが、過去にコンバージョンが発生している必要はありません。

自動入札の設定方法

自動入札を使うには2つの設定方法があります。

キャンペーンに個別の自動入札を適用したい場合は「キャンペーン設定情報」より

自動入札を個々のキャンペーン単位で利用する場合の設定方法を説明します。

①設定したいキャンペーンに入り、「キャンペーン設定情報」をクリックします。


②キャンペーン設定情報より、「予算と掲載条件」の「編集」をクリックします。

③「予算と掲載条件」より、希望の入札方法とキャンペーンの予算(日額)を設定します。

複数のキャンペーンにまたがって自動入札を適用したい場合

複数のキャンペーンに対して同じ自動入札タイプを適用するのであれば、「ポートフォリオ自動入札」を利用することで自動入札の管理をシンプルに行うこともできます。
「ポートフォリオ自動入札」の設定方法

ポートフォリオ入札設定の設定方法は以下の通りとなります。


①「ツール」より、「ポートフォリオ入札ツール」をクリックします。


②「ポートフォリオ入札設定の作成」より、作成したい自動入札を選択します。


③ポートフォリオ自動入札の名称や、各設定を入力します。今回は「コンバージョン単価の目標値」を設定していますので、コンバージョン単価の目標値と、入札単価の上限を設定します。

ポートフォリオ自動入札を作成したら、ポートフォリオ入札設定を適用したいキャンペーンの「キャンペーン設定情報」に移り、「予算と掲載条件」を選択します。


④作成したポートフォリオ入札設定は「コンバージョン単価の目標値」なので、「入札方法」より「コンバージョン単価の目標値」を選択したうえで、「ポートフォリオ入札設定」にチェックを入れます。

先ほど作成したポートフォリオ入札設定が表示されるので、これを選択して保存すれば設定完了です。

特徴を理解し、適切な自動入札を選ぼう

スポンサードサーチで利用できる自動入札について、それぞれの違いや役割を理解できましたね。
「自動入札」と一口に言っても機能や役割はバラバラですから、目的に全くそぐわない自動入札を選択してしまっては、どんなにクリエイティブを練っていても成果に繋がりづらいでしょう。

自動入札を導入する際は、まずは正確な機能を確認し、本当にその自動入札が適しているのか、そもそも自動入札を使うべきかなど、しっかりと検討したうえで導入するのをおすすめします。

関連記事

自動入札戦略とは?Google広告とYahoo!広告での種類や仕組み、注意点など
自動入札戦略とは?Google広告とYahoo!広告での種類や仕組み、注意点など
続きを見る
LINE広告「CTRレベル」とは?広告の相対的な効果を測る指標の活用方法をご紹介
LINE広告「CTRレベル」とは?広告の相対的な効果を測る指標の活用方法をご紹介
続きを見る
Yahoo!ディスプレイ広告のA/Bテスト機能とは?概要から設定方法、活用のコツまで
Yahoo!ディスプレイ広告のA/Bテスト機能とは?概要から設定方法、活用のコツまで
続きを見る