LINE広告にカルーセル広告や入札戦略オプションが追加、電話番号などによるオーディエンス作成も可能に

LINE広告にカルーセル広告や入札戦略オプションが追加、電話番号などによるオーディエンス作成も可能に
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2020年2月27日に、LINE広告で複数機能のアップデートがリリースされました。

本記事では、リリースされた機能のうち以下3つの機能についてご紹介します。

  • カルーセルフォーマットの追加
  • オーディエンスで電話番号とメールアドレスのアップロードが追加
  • 入札戦略オプションに「イベント単価の上限を設定」が追加

カルーセルフォーマットの追加

タイムライン面・ニュース面の一部枠で、カルーセル広告の配信ができるようになりました。これまでは画像・動画いずれも1広告あたり1つのみだったため、カルーセル広告を使えるようになることで、複数商品を同時に見せたり、1商品でも商品外観と使い方を一緒に見せる・複数の強みをアピールするといったことができるようになります。

カルーセルフォーマットの特徴は以下の通りです。

タイムライン・ニュース面の一部枠で配信可能

配信先はタイムライン・NEWS面の一部枠のみで、Smart Channel(トークリスト上部)やLINE広告ネットワークへの配信には対応していません。

2個~10個のカードを登録することが可能

1つの広告あたり2~10個のカードを登録することができ、カードごとに画像・タイトル・ディスクリプション・CTAボタン・ランディングページ・リンク先URLを設定することができます。

対応素材は1080×1080画像のみ

1200×628サイズの画像および動画素材はカルーセル広告には対応していません。

カルーセルフォーマットの注意点

カルーセルフォーマットを利用する際には以下の点に注意しましょう。

  • 入稿後の順番入れ替えが不可
  • レポートでは広告単位までで画像ごとの計測は不可

カード単位のパフォーマンスは確認できないため、広告の成果に対する影響の大きい最初のカード画像の入れ替えができません。成果を分けて確認する必要がある場合は、別々の広告として作成する必要があります。

カルーセル広告の作成方法

1.広告を追加したい広告グループを選択し、広告画面で「広告を作成」をクリックします。


2.広告フォーマットで「カルーセル」を選択します。


3.広告作成エリアでカードを作成します。

電話番号やメールアドレスをアップロードしてオーディエンスが作成可能に

電話番号とメールアドレスのデータをアップロードして、オーディエンスを作成できるようになりました。

いずれも、既存ユーザーのメールアドレスや電話番号といった正確なデータをアップロードすることで、自社商品を購入したことがないユーザーに限定して配信したい場合の既存ユーザーの除外に使用したり、既存ユーザーを基にした類似オーディエンスを作成できるようになります。

LINEはサービス利用にあたり電話番号とメールアドレスの登録が必須であり、さらに国内MAU数8,200万人と、他のSNSに比べてユーザー数が圧倒的に多い(※)ことから、精度の高いリストの作成が期待できます。

※Twitterの国内月間アクティブアカウント数MAU:4500万人、Facebookの国内MAU:2800万人、Instagramの国内MAU:3300万人

参考:5大SNSの国内ユーザー数を比較!LINE、Twitter、Instagram、Facebook、TikTok【2019年12月更新】

リリースされている要件は以下の通りです。

  • ファイル形式はCSVおよびTXT
  • アップロード後にデータがハッシュ化される

電話番号・メールアドレスとも、アップロード後にデータがハッシュ化(暗号化)されるためプライバシーへの配慮がなされています。
ただし、個人情報のアップデートとなるため、データの取り扱い方法は事前にクライアントなどと十分に協議しておくのがよさそうです。

電話番号・メールアドレスのアップロード方法

画面上部メニューから「オーディエンス」を選択します。

「オーディエンス作成」ボタンを押して表示されるメニューから「電話番号アップロード」あるいは「メールアドレスアップロード」を選択します。

入札戦略オプションに「イベント単価の上限を設定」が追加

自動入札が利用できるキャンペーン・広告グループにおいて、入札戦略で「イベント単価の上限を設定」という項目が追加されました。

もうひとつの入札戦略である「入札額の上限を設定」は、入札額の上限に抑えることを重視する入札戦略のため、CPAは抑えられますが上限の金額以上に入札することがなくイベント数(コンバージョン数)の最大化が図れないケースがあります。

一方で「イベント単価の上限を設定」を利用することで、入札額が高くともイベント単価が上限を超えないようであれば入札することができ、目標イベントを最大化することが期待できます。

リリース内容は以下の通りです。

最適化可能となるのは以下の成果が対象です。

  • デフォルトコンバージョン
  • カスタムコンバージョン
  • App install

なお、自動入札で「入札額の上限を設定」など他の入札戦略で学習が完了している広告グループを切り替えた場合短時間の再学習が入りますが、学習データは引き継がれます。そのため、すでに自動入札を利用している広告グループがある場合には、新しく広告グループを作るのではなく既存の広告グループの入札戦略変更をするのがおすすめです。

入札戦略「イベント単価の上限を設定」の設定方法

1.自動入札を利用できる広告グループを選択します。

2.「入札戦略」で「目標イベント単価の上限を設定」を選択して上限CPAを設定します。

最後に

今回リリースされたアップデートは、電話番号やメールアドレスのアップロードやカルーセル広告など、すでに利用可能な媒体もある機能も多いため、LINE広告用に新しくデータを用意せずにはじめることもできます。

もちろん、媒体によるユーザー行動や属性の違いは検討した上で必要に応じてクリエイティブを用意するのがベストですが、もし他媒体の同じ機能で成果が出ているようであれば、ぜひLINE広告でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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