運用型広告を取り巻く環境は変化が激しく、毎日のように新機能やアップデートに関するニュースが流れてきます。そのため参考とすべき正しい情報収集先をアタマに入れておかないと、誤った知識で運用して失敗したり、新しい機能を導入せず機会損失を生んだりしてしまいます。
本記事では、そんな変化の激しい運用型広告の領域に適応し、成果を伸ばし続けるため、運用型広告プレイヤーがこれだけは参考にするべき!という情報取集先を紹介していきます。
目次
【リスティング広告関連】
リスティング広告の領域で参考とすべき情報収集先です。
Google アドワーズヘルプ
Google アドワーズの公式ヘルプです。アカウントの設定方法から基本的なリスティング広告の用語まで網羅されており、アップデートや新しい機能の情報も随時追加されています。初心者の勉強用としても、中上級者の情報源としても、運用型広告プレイヤーなら必ず参考になる情報収集先です。
Yahoo!マーケティングソリューションヘルプ
Yahoo!プロモーション広告の公式ヘルプです。Yahoo!プロモーション広告に関する公式情報が提供されているため、Google アドワーズヘルプと同様、初心者から上級者まで参考になる情報収集先です。
Google アドワーズ 日本語版公式ブログ
日本語版のGoogle アドワーズ公式ブログです。時間差はありますが、英語版公式でポストされた記事の日本向けローカライズだけでなく、日本国内の事例の情報が豊富です。
※以下へ変更となりました。
Google 広告 公式ブログ
Inside AdWords(英語版)
Google アドワーズの公式ブログです。英語版ですが、Google アドワーズに関する公式情報がいち早くポストされるのでこちらも定期的にチェックすることをお勧めします。Google Chromeの翻訳機能の精度も上がってきていることもあり、翻訳機能の助けを借りることでそれほどの難もなく記事を読むことができますので是非チャレンジしてみてください。
Google アドワーズ 公式コミュニティ
Google アドワーズに関する情報を一般ユーザー同士で共有できるコミュニティサイトです。実際にリスティング広告を運用しているユーザーの悩みや疑問を解決する場でもあるので、Google アドワーズヘルプよりも実践的な情報が欲しいときに参考になります。
【運用型広告関連】
リスティング広告からやや領域を広げて、運用型広告で参考とすべき情報収集先を紹介します。
Unyoo.jp
アタラ合同会社が運営している運用型広告領域を中心とした情報を発信しているブログです。アップデートや新機能の情報をイチ早く発信するだけでなく、運用の事例や考え方の他、業界キーマンへのインタビュー記事も配信されているため、運用で参考になる情報ばかりです。運用の合間などに欠かさずチェックしたいサイトです。
Feedmatic Blog
※Feedmaticのアナグラムへの合流に伴い、Feedmaticブログはアナグラムのブログに統合しました
株式会社フィードフォースが運営しているブログです。今や運用型広告運用者必須の知識となったデータフィードの最適化サービスを提供していることで有名な企業ですが、『Socsial plus』などソーシャルの支援も行っているため、ブログの内容はデータフィードとソーシャル領域に関する情報が充実しています。データフィード関連について知りたい場合は是非チェックしておきましょう。
RTB SQUARE
国内外のDSPやSSP、DMPに関連する情報が発信されているメディアですが、GoogleやFacebookの情報も発信されております。各種プラットフォームのリリースやその他の最新情が多く集められているので、最新の各プラットフォームの動向を一手に確認したい場合などにお勧めです。
アナグラムブログ
手前味噌ですが、弊社が運営しているアナグラムブログも運用型広告で参考となる情報を発信しているため、是非参考にしてください。
【SEO 関連】
リスティング広告とSEOは、SEM(Search Engine Marketing)の領域のサービスですから、運用型広告運用者はSEOの情報についてキャッチアップしていくことも重要です。
ウェブマスター向け公式ブログ
Googleが公式で検索関連の情報を発信しているブログです。更新頻度は低いですが、公式で取り上げているSEO関連の話題はGoogleが重要であると考えている証拠ですし、何より公式が発信している情報なので、信頼性は間違いないです。
海外SEO情報ブログ
SEOでは最も有名なブログの一つで、鈴木健一氏が運営しています。更新頻度はウェブマスター向け公式ブログより高いため、逐一SEOの最新情報を追いかけたい方にはこちらのブログが向いているかもしれません。
【Googleアナリティクス】
Webサイト分析だけでなく、Google アナリティクス リマーケティングの設定など、運用型広告運用者にとってGoogle アナリティクスの知識は必要不可欠です。
アナリティクス ヘルプ
Google アナリティクスの公式ヘルプです。設定方法から使い方、基本的な用語まで網羅されているため、Google アナリティクスについてわからないことがあれば、まずはアナリティクスヘルプを参考にするのがベターです。
アナリティクス 日本版 公式ブログ
Google アナリティクスの公式ブログです。Google アナリティクス内に実装された新たな分析ツールについての情報や、Google アナリティクスを活用した事例について紹介することが多いです。GoogleデータスタジオやGoogleオプティマイズの情報もここから発信されているため、Google アナリティクス関連の情報をいち早く入手したい方には必読のブログです。
Google アナリティクスブログ(英語版)
英語版のGoogle アナリティクスの公式ブログです。日本の公式ブログより情報が早いので、翻訳機能を使って定期的にチェックしてみるのをおすすめします。
【ソーシャルメディア関連】
運用型広告はリスティング広告だけでなく、ソーシャル広告も含まれます。そのためソーシャルに関する情報は、運用型広告プレイヤーにとっては必須の知識となります
Facebook Business
Facebook広告やFacebookページの基本的な機能や用語、アップデート情報から事例まで、Facebookが公式で発信しているサイトです。Instagram広告についての公式ヘルプもこのサイトに記載されています。
ここをチェックしておけば、Facebook広告はもちろん、Instagram広告の基本的な機能やアップデート情報についてキャッチアップできるため、Facebook広告・Instagram広告を運用中の方は欠かさず確認しましょう。
Instagram Businessブログ
Instagramの最新情報やベストプラクティスについて、公式情報を提供してるサイトです。広告としてのInstagramにとどまらず、Instagramをビジネス利用するなら知っておきたい最新情報を配信しています。
インスタアンテナ
テテマーチ株式会社が運営しているInstagramに特化したブログです。Instagramの最新機能やテテマーチ株式会社の運用事例が大変参考になるだけではなく、その他Instagramの運用のヒントにもなる記事が豊富です。
Twitter ビジネス
Facebook BusinessのTwitter広告版とも言えるサイトで、Twitter広告の基本から最新情報まで確認できます。Twitter広告はFacebookと比べると公式外での情報が少ないため、Twitter広告を運用していると大変参考になります。
LINE コーポレートサイト| ニュース
2016年6月よりLINE Ads Platformの提供が開始され、生活者のSNS行動を把握するという以外でも運用型広告プレイヤーはLINEの動向をチェックするのがよいでしょう。LINE公式サイトは、LINE Ads Platformだけでなく、SNS「LINE」の情報も発信しているので、広告運用とマーケティング両方の側面で参考になります。
LINE Ads Platformの公式ブログもオープンしていますので、こちらもチェックをお忘れなく!
ソーシャルメディアラボ
株式会社ガイアックスがソーシャルメディア・マーケティングに関する情報を発信しているサイトです。事例を含め、ソーシャルメディアの最新情報を発信しているため、SNS広告のどれか1つでも運用している方は特に参考になるはずです。
kakeru(かける)
ソーシャルメディアの可能性を探求するメディアとして、株式会社オプトのソーシャルメディア事業部のメンバーの方々が、本業の傍ら運営されています。Twitte,InstagramからPintarestまで主要ソーシャルメディアをくまなくカバーしていて、特に若年層のマーケティングに携わる方であれば、見逃せない情報も豊富にアップされています。
SMMLab
アライドアーキテクツ株式会社が運営しているサイトで、こちらもソーシャルメディア・マーケティングの情報を発信しています。ソーシャルメディアラボとは運営企業が異なるため、そこでは得られない事例や情報が参考になります。
【マーケティング関連】
運用型広告はマーケティングのいち戦術ですが、運用型広告プレイヤーは運用型広告だけ詳しければ良いわけではありません。マーケティング全般について理解を深め、その中で運用型広告を上手く活用できるようになりましょう。
Web担当者Forum
株式会社インプレスが運営するWebマーケティング業界の情報メディアです。「Web担当者」という名前の通り、Web周りのマーケティングコラムが充実しています。
MarkeZine
株式会社翔泳社が運営するマーケティング業界の情報メディアです。マーケティング業界のセミナーレビューから成功事例、著名人の取材記事まで、MarkeZineでしか手に入らない情報が多数あるため、参考となる記事が見つかるはずです。
ferret
株式会社ベーシックが運営するWEBマーケティング業界の情報メディアです。他のメディアとの違いとして、ferretには「学習カリキュラム」というカテゴリーがあり、初心者でも挫折せず着実にWEBマーケティングについて理解してくことができる内容が発信されています。筆者もリスティング広告をはじめた当初はお世話になりました。
「旅するマーケター」西井敏恭氏によるインタビュー連載企画で弊社代表の阿部をとりあげていただきました。よろしければ御覧ください。
参考:「今日の最善は明日の最善ではない。」運用型広告のトッププレイヤーが考える、マーケターの育て方とは アナグラム株式会社代表取締役・阿部圭司氏【前編】|ferret [フェレット]
参考:リスティング広告には絶対に滑らない打ち方がある アナグラム株式会社代表取締役・阿部圭司氏【後編】|ferret [フェレット]
電通報
株式会社電通が発信している広告業界を中心とした情報メディアです社員のコラムや事例、世の中のトレンドに対する考察など、マーケターであれば読んでおきたい内容が多いです。
アプリマーケティング研究所
アプリビジネスを行う人のためのスマホとアプリのマーケティング情報サイトです。アプリの広告に関する情報から、インスタグラムやLINEなどのアプリユーザーの心理や背景を実際のユーザーへの取材からあぶり出す「トレンド」の記事は、運用型広告プレイヤーも必見の内容です。
Marketeer
またまた手前味噌ですが、全国で活躍するマーケターにがっつり迫るメディア「Marketeer.jp」の運営を2017年9月よりスタートいたしました。日本全国の素敵なマーケターを、月に1人以上のペースで更新していきます。
すでに公開した記事はいずれも大きな反響をいただけていますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
【統計資料・データ】
統計資料は、ペルソナや世の中のトレンドを把握するため参考になります。
Googleトレンド
Googleが提供している検索情報サイトで、世の中の急上昇ワードや検索キーワードの動向を調べることができます。検索ボリュームやその動向を知ることはリスティング広告の運用には必要不可欠ですし、検索は今や世の中のトレンドを移す鏡でもあるため、参考になるデータばかりです。
Yahoo!検索データ デイリー急上昇ランキング
Yahoo! Japanが提供している検索情報サイトです。Googleトレンドとは異なり長期的な検索動向は確認できませんが、Yahoo!とGoogleとでは急上昇ワードに違いがあるため、Googleトレンドと併用することで両媒体の特性差を考える参考になったり、トレンドを抜け漏れ少なく確認したりできそうです。
博報堂生活定点
株式会社博報堂の生活総研が毎年調査し発表している生活者観測データです。1992年から調査を開始しているため、かなり長期的な生活者の変化を調べることができます。ペルソナ作成や市場調査の確認と言った場面で大活躍します。
※1992-2018版はこちら
参考:生活定点1992-2018|博報堂生活総研
総務省統計局
総務省統計局のサイトで、人口、物価、労働、地域…などの分類から統計データを調べることができます。 政府の統計データは、キーワードプランナー等と異なり、インターネット上に限らない調査であるため、より実態に近いデータを期待できます。
RESAS
経済産業省が運営する統計サイトで、産業マップや人口マップ、消費マップなどをグラフで視覚的に閲覧することができます。総務省統計局のサイトよりも素早く大まかな情報が知りたいときは大変便利なサイトです。
統計資料に関してはここでは紹介しきれないほど存在し、他にも参考となるWebサイトも数多くあります。
参考:Webマーケティング・運用型広告のターゲティングやペルソナの参考になる統計資料サイトまとめ
【eコマース(EC)関連】
EC市場は運用型広告と共に成長し続けており、運用者であればECサイト周りの情報は知っておくべきです。
ECzine
株式会社翔泳社が運営するECサイトの情報メディアで、MarkeZineの姉妹サイトです。MarkeZineと同様、ECサイトの成功事例や著名人の取材記事が多数発信されていて、参考となる情報ばかりです。
弊社メンバーによる「ネットショップのための運用型広告講座」も連載させていただいていますので、ぜひご覧になってみてください。
ネットショップ担当者フォーラム
株式会社インプレスが運営するECサイトの情報メディアで、Web担当者フォーラムの姉妹サイトです。ECサイトのニュースや事例はもちろん、調査データや独自の分析記事などがとても参考になります。
Shopping Tribe
株式会社プレイドが運営する”消費者の購買”に関する情報を発信しているメディアです。ECサイトの情報も豊富ですが、それ以外でユーザーの購買に関わる最新ニュースも数多く発信しているため、マーケターにとっては参考となる情報が多いです 。
【海外系の情報収集先】
日本のマーケティングトレンドは海外の流れを汲んでいることが多く、運用型広告の二大巨頭「Google」「Facebook」がアメリカの企業ということもあり、海外のマーケティング情報をイチ早く発信している海外系メディアは運用者にとって重要な情報収集先となります。
Search Engine Land
検索エンジンマーケティングに関するあらゆる情報を発信しているメディアです。リスティング広告の情報だけでなく、SEOやソーシャルの情報も発信しています。海外で日本より早く開始された検索エンジンの仕様変更などの記事も発信しているため、今後の日本の検索周りがどうなっていくかなどの参考になります。
MARTECH Today
デジタルマーケティング全般の情報を発信しているサイトです。海外系の情報収集先で紹介した「Search Engine Land」とは姉妹関係に当たります。デジタルを活用したユーザーの購買行動分析など、デジタルマーケティングの情報が豊富です。海外の事例を参考とすることができるのもオススメポイントです。
Search Engine Journal
検索エンジンマーケティングの情報を発信しているメディアです。Search Engine Land同様、検索周りの情報を素早く発信しているため参考になります。
PPC HERO
海外のHanapin Marketingという企業が運営しているPPCブログです。PPC HEROは海外ブログの中でも信頼性・更新頻度が高く、海外のリスティング広告ブログとしては是非チェックしておきたいサイトです。
AdExchanger
海外のマーケティング情報全般を発信しているメディアです。PPC HEROやSearch Engine Landと比較してマス広告やプロモーション事例の記事が豊富で参考になります。
adotas
広告及びメディア領域の情報を発信しているサイトです。数十名の著者が海外のWebマーケティング領域の記事を発信しており、それぞれの著者による考察も参考になります。
eMarketer
デジタルマーケティング、マスメディア、商業に関する洞察と傾向を提供す米市場調査会社が運営するサイトです。デジタル広告市場に関するレポートを多数発表しており、大局的な市場の時流を捉えるのに非常に参考になります。
最後に
こうして整理してみると、運用型広告プレイヤーが参考にすべき情報源は山ほどあり、全てを日々チェックするなんて無理!と思うかもしれません。しかし、自分に合った情報収集の仕方さえ身に付ければ、ここまでに紹介したような情報源を日々チェックすることは、決して難しいことではなくなります。
筆者の場合、上記の情報源を「毎日」「週単位」「その他」のフォルダ別でブックマークし、就業前の時間や仕事の合間を使ってチェックしています。また、情報源のTwitterアカウントをフォローして流れてくる情報をチェックしたり、NewsPicksで「広告」や「リスティング」関連のニュースが発信されたら通知が来るような設定をしたりしています。
その他、RSSリーダーを使う方法もあります。有料のツールですがお勧めはfeedlyです。記事単位で同ツールの利用者のエンゲージメント(あとで読む、シェアするなどまとめたものの)数が注目度という数値として表されるので、特に重要な情報はひと目で確認できます。仕事や生活のスタイルに合わせ、自分に合った時間やツールを活用し、日々キャッチアップする体制を整えていきましょう。
テクノロジーの進歩に伴うアップデート情報はもちろん、市場の変化、最新のマーケティング事例を追うことは、運用型広告で成果を伸ばす重要なポイントの一つです。ただ、運用型広告の周辺領域は変化が激しいため、古い情報や誤った情報が数多く存在しているのも事実です。
そのため、特に運用型広告初心者はWEBの情報を全て鵜呑みにせず、正しい情報だけを選択していくスキルを身に付ける必要があります。今回紹介したような情報収集先を日々チェックし、リテラシーを高めることで、正しい運用を続けられるようになりましょう。