Google アドワーズ、「検索広告向け類似ユーザー機能」および「ショッピング広告向けカスタマーマッチ」を正式ローンチ

Google アドワーズ、「検索広告向け類似ユーザー機能」および「ショッピング広告向けカスタマーマッチ」を正式ローンチ
この記事は最終更新日から約4年が経過しています。

2017年5月1日(日本時間2017年5月2日)、Googleは検索広告向け類似ユーザー機能(Similar Audiences for Search)とショッピング広告向けにカスタマーマッチの利用が可能となることをアナウンスいたしました。これらの機能はこれまで一部の広告主に向けてベータ版として提供がされておりました。

※現時点(2017年5月9日)ではアカウントによってはまだ利用ができませんが、順次反映していくものと思われます。

参考:Inside AdWords: Find your next customer with new audience solutions for Search and Shopping


検索広告向け類似ユーザー機能の詳細

検索広告向け類似ユーザー機能を利用することで、リマーケティングリスト内のユーザーと共通した特徴を持つ、サイトにまだ訪れていないユーザー(類似ユーザー)にも広告を表示できるようになります。この機能は検索キャンペーンとショッピングキャンペーンで利用が可能です。

類似ユーザーは、生成元となるリマーケティングリストの、さまざまな要素に基づいて自動的に識別されます。例えば以下の要素がヘルプページで挙げられています。

  • 元のリストに登録されているユーザーの数
  • これらのユーザーが元のリストに追加されてからの経過時間
  • こうしたユーザーの検索行動の類似性

引用元:検索向けの類似ユーザー機能について - AdWords ヘルプ

元となるリマーケティングリストの条件の変更や、含まれるユーザーの行動の変化によって自動的に更新がされていく点は押さえておきましょう。

検索広告向け類似ユーザーリストは、以下の両要件を満たす場合に自動的に作成されます。

  • 元となるリマーケティングリストのサイズが1,000以上(cookieベース)
  • 検索行動に十分な類似性がある

なお、類似ユーザーリストは「ウェブサイトのタグ指定」および「ルール指定」で作成したユーザーリストからのみ生成されます。動的リマーケティングにおける「カスタムパラメータ」を利用したユーザーリストからは利用できませんので注意しましょう。

設定方法


「ユーザー」タブより「+ターゲット設定」をクリックします。


「インタレストとリマーケティング」より「リマーケティングリストと類似」を選択します。
あとは通常の検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)と同様に、ターゲットとしたい類似ユーザーリストを選択して保存すれば完了です。

ショッピング広告向けにカスタマーマッチが利用可能に

また、今回合わせてカスタマーマッチがショッピング広告で利用可能となりました。こちらもベータ版で一部の広告主向けに展開されていた機能です。

カスタマーマッチは、広告主が保持しているメールアドレスを暗号化してGoogleと共有することで、顧客データに基づいたユーザーリストを作成することができます。カスタマーマッチはこれまで、Google 検索、TrueView、Gmail広告でのみ利用可能でした。

ショッピング広告で利用できるようになったことで、例えばロイヤルカスタマーに新製品を優先表示するといったように、特定の顧客に対して表示するショッピング広告の商品をカスタマイズできるようになります。

参考:カスタマー マッチについて - AdWords ヘルプ

最後に

これまで検索連動型広告で新規ユーザーへアプローチを広げようとする場合には、新規ユーザーが検索するであろう「新しいキーワード」を推測する方法が主でした。

検索広告向けに類似ユーザー機能が利用できるようになったことで、行動の類似性をもとにGoogleのシステムによって割り出された「ユーザー」をターゲットとする新規ユーザーへのアプローチも可能となりましたね。

また、RLSAの登場で、ユーザーのサイト訪問状況に応じた入札や広告クリエイティブのメリハリを付けられるようなりましたが、今回の検索広告向け類似ユーザー機能の登場で、ユーザーの状況に応じて入札や広告クリエイティブにさらにグラーデーションを付けることも可能です。

本ブログでも、過去に検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)の活用方法について、いくつかご紹介してきておりますが、これらの考え方は今回リリースされた検索広告向け類似ユーザー機能へも活かすことができますので、ぜひご覧になってください。

参考:「どのキーワードに出す?」から「誰に出す?」で大きく成果が変わる、検索広告向けリマーケティング(RLSA)の解説と設定方法

参考:動的検索広告と検索広告向けリマーケティングを合わせて使って劇的に売上を上げるGoogle アドワーズ運用テクニック

参考:「部分一致」でまだまだ広がる!マッチタイプの特性を利用したキーワード拡張による検索連動型広告の可能性
「2.ユーザーリストと掛けあわせて、特定のリストに含まれるユーザーの検索語句を広くカバーする」を参照

関連記事

【初心者にもわかりやすい】リスティング広告やWebマーケティングの用語と略語を解説
【初心者にもわかりやすい】リスティング広告やWebマーケティングの用語と略語を解説
続きを見る
App storeの検索広告「Apple Search Ads」のはじめ方と運用のコツ
App storeの検索広告「Apple Search Ads」のはじめ方と運用のコツ
続きを見る
複数のFacebook広告アカウントでオーディエンス・ピクセル情報を共有する方法と注意点
複数のFacebook広告アカウントでオーディエンス・ピクセル情報を共有する方法と注意点
続きを見る