Google アドワーズの一部のアカウントにおいて、キャンペーン単位でユーザーリスト設定が可能となっていることが確認できました。2016年9月末に発表されていたRLSA(検索広告向けリマーケティング)の機能アップデートが、一部のアカウントから順次反映され始めているようです。
参考:Google アドワーズ、RLSAのさらなる機能向上を発表。クロスデバイス対応、有効期間の拡大、キャンペーン単位での設定が可能に。
キャンペーン単位でのRLSAのユーザーリスト設定方法
通常同様に[ユーザーリスト]タブより設定ができます。
① 追加先で「キャンペーン」を選択。(「広告グループ」を選べばこれまで同様に設定可能。)
② 「キャンペーンのターゲット設定を追加」から「インタレストとリマーケティング」を選択
あとは、これまでと同様に対象のリマーケティングリストを選択して設定ができます。
注意事項
ひとつのキャンペーンでは、キャンペーンレベルか広告グループレベルかの、どちらかのみを利用することができます。そのため、広告グループに既にリマーケティングリストを設定していた場合には、キャンペーンへ追加する前にこれらを削除する必要があります。逆も同様で、キャンペーンレベルでの設定がある場合、広告グループレベルで設定するためにはキャンペーンからすべてのリマーケティングリストを削除する必要があります。
また、入札単価調整比の設定もリマーケティングリストの追加先に依存します。つまりキャンペーンレベルで追加したリマーケティングリストに対してはキャンペーンレベルでの入札単価調整比の設定のみが可能となります。現在のRLSAを利用した配信が、キャンペーンレベルの設定でできないのであれば無理に導入する必要はないでしょう。
なお、ユーザーリストの有効期間の拡大について、ヘルプページの記載がこれまでの上限の180日から540日を上限としてすでに変更されていることもあり、反映済みと思われます。
参考:検索広告向けリマーケティング リストの概要 - AdWords ヘルプ
リマーケティングリストは重要なシグナル
手動で入札単価をコントロールしている場合はもちろんですが、オークションごとの自動入札機能を使用している場合でもリマーケティングリストは入札単価の最適化の重要なシグナルとなります。
ユーザーが属するリマーケティング リストに基づいて入札単価が最適化されます。
参考:AdWords スマート自動入札について - AdWords ヘルプ
今後の展開も視野に入れつつ、まだ設定を行っていなければ、キャンペーンレベルでより簡単に設定できるようになりましたので、早めの設定を行いリマーケティングリストごとのパフォーマンスを可視化しておくことをおすすめします!