運用型広告市場はますます拡大し、広告運用者の多岐にわたる業務はさらに増加しています。
- 日々の運用調整や入稿
- マーケティングプランやクリエイティブの考案
- 配信結果レポートや提案資料などのファイル作成
- クライアントとのコミュニケーション
- 最新の広告プロダクトや今後の展望などについて情報収集
・・・どれ1つとしておろそかにはできません。
1日という限られた時間の中で、これらの事柄すべてを満足いく出来栄えで行っていくためには、テクノロジーの力や便利ツールの力が必要不可欠です。しかし、ちょっとした便利ツールというのは、とても便利であるにもかかわらず共有される機会がなかなかないものです。
そこで、運用型広告コンサルティングを手がけるアナグラムのクルーが愛用している便利ツールを紹介していきます!本記事は2016年2月時点での情報が元となっていますので、詳細はそれぞれのツールの公式サイトでご確認ください。
なお、こちらの記事は非常に好評だった2015年1月の記事の続編です。本記事では以前の記事で紹介したツールは含めていませんので、併せて読んでいただけるとさらにお役立ていただけると思います。
前回の記事:リスティング広告運用者が密かに愛する時短とアイデアの便利ツール20選+α
それでは、どうぞ!
【サイト改善系】
Google Developers PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
URLを入力すると、サイトの表示速度状況と、ページの読み込み時間を短くするためのJavaScript/CSSや画像などの最適化方法を提案してくれます。
訴求を変え、デザインを変更し、エントリーフォームも圧倒的に使いやすい形にしたのにコンバージョン率が上がらない・・・。なんてことはありませんか?そんなときは、表示速度ツールで一度サイトを確認してみると良いでしょう。実はサイトの表示速度が最大のボトルネックになっているのに誰も気づいていない・・・なんてことも少なくありません。特にスマートフォンでの表示速度などには細心の注意を払うべきです。
Google Chrome デベロッパーツール
https://developers.google.com/web/tools/chrome-devtools/
※公式ページは英語版のみのようです。
Google chromeブラウザの標準機能で、ページの要素ごとに検証・チューニングを行えるWeb開発者向けのツールです。
※右上メニューバー > [その他のツール] > [デベロッパーツール]から開けます。
(ショートカットキーはwindowsの場合 F12 又は Ctrl + Shift + I ,Macの場合 Command + Option + I )
広告運用者がよく使う機能は、スマートフォン・タブレットのエミュレーション機能で、iphone6・Nexus7などさまざまなデバイスでのサイトの見え方を確認できます。その他、スマートフォンでの検索結果画面・Facebook広告のモバイルニュースフィードでの広告表示状況を確認する際にも便利です。
【競合調査系】
SimirerWeb
URLを入力するだけで、サイトのアクセス状況、オーディエンスの特徴、類似サイトなどが分かるツールです。
競合サイトのアクセス状況を知りたいときに用います。数値の出所があいまいで完璧なデータではありませんが、大まかな傾向を把握するのには有効です。有料版(Pro版)も用意されていますが、基本的な機能は無料で使えます。
App Annie
モバイルアプリのダウンロード数や売上のランキングなどの市場データを確認できる、モバイルアプリ開発サイド向けのツールです。
アプリインストール広告を配信する際などに、競合アプリと比べての自社アプリのダウンロード状況を確認することができます。また、広告配信対象とするために特定の種類のモバイルアプリを洗い出すときにも便利です。有料版はより詳細な調査が可能となりますが、無料会員でも一部の機能を利用できます。
【広告管理画面が便利になる系】
LinkIt(Google Chrome拡張機能)
https://chrome.google.com/webstore/detail/linkit/bfngfefjpkldmjdmblilkmoioeagenfi
Google Chromeの拡張機能で、ハイパーリンクになっていないURLをダブルクリックすると開けるようにしてくれます。配信先レポートで個々の配信先のコンテンツを確認するときなどに、非常に便利な機能です。
Simple = Select + Search(Google Chrome拡張機能)
https://chrome.google.com/webstore/detail/simple-select-%20-search/aagminaekdpcfimcbhknlgjmpnnnmooo
Webページで選択したテキストを、右クリックのメニューから任意の検索エンジンで検索することができるようにしてくれる機能です。複数の検索エンジンをまとめて検索して新しいタブに個別に表示させることもできます。GoogleやYahoo!JAPANを登録しておけば、管理画面で表示させた検索語句の各検索エンジンでの検索結果をすぐさま確認できるようになります。
MultiLogin(Google Chrome拡張機能)
https://chrome.google.com/webstore/detail/multilogin/ijfgglilaeakmoilplpcjcgjaoleopfi
Google Chromeの拡張機能で、同一のWebサービスに、別々のアカウントで同時にログインできるようにしてくれる機能です。広告代理店などでは複数のお客様の広告アカウントに同時にログインをしている状態で仕事をする機会も多いと思いますが、アカウントを切り替える度にログアウトとログインを繰り返す必要がなくなります。
※Google Chromeのシークレットモードを用いてログインすることもできますが、MultiLoginは同じウィンドウ内のタブ単位で切り替えが可能ですので、ウィンドウを切り替える必要もありません。
【資料作成・入稿が便利になる系】
Awesome Screenshot(Google Chrome拡張機能)
https://chrome.google.com/webstore/detail/awesome-screenshot-screen/nlipoenfbbikpbjkfpfillcgkoblgpmj
Google Chromeの拡張機能で、Webページの画面キャプチャを取得できるツールです。特に重宝している機能は、見えていない画面を含めてページ全体のキャプチャを取得できることです。検索結果画面や縦長のランディングページなどのキャプチャ取得に活用しています。
Scraper(Google Chrome拡張機能)
https://chrome.google.com/webstore/detail/scraper/mbigbapnjcgaffohmbkdlecaccepngjd
Google Chromeの拡張機能で、 webページ上の規則性のある情報をテーブルデータ化して抽出できます。検索結果画面のURLや、Twitterのタイムラインの情報も一括して抽出が可能です。リンク先のタイトルとURLをまとめて抽出する際など便利ですね。
flexible renamar
http://hp.vector.co.jp/authors/VA014830/FlexRena/
ファイルやフォルダを一括でリネームできます。複数サイズあるバナーのファイル名すべてに日付を付け加える際など、ファイル名一つ一つを編集する必手間と時間を節約できますね。
RelaxTools Addin
http://software.opensquare.net/relaxtools/
「Microsoft Excel」に230を超える機能を追加するマクロを体系化し、独自のリボンから多様な機能を呼び出せるようにするアドインです。ワンタッチで表の作成や、吹き出し・付箋の追加、正規表現を用いた検索・置換などさまざまな便利機能が追加されるので、とりあえず入れておいて損はありません。入稿やレポート集計など何かとエクセルを使う機会は多いので、効率化していきたいですね。
【画像編集系】
リサイズ超簡単Pro
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se305420.html
無料の画像編集ソフトで、ピクセルサイズを指定しての画像のリサイズが可能です。YDNインフィード広告やFacebook広告など画像を用いた配信メニューも多いため、バナーの制作まではできなくても、簡単な画像のリサイズぐらいは広告運用者が対応できればスムーズです。
まとめ
広告運用者の日々の業務を効率化できる12のツールを紹介しました。便利ツールは、ちょっとした作業を効率化できるものから戦略の見通しを立てるのに役立つようなものまで様々です。上手く役立てることができれば、広告運用者の業務をより速くより的確なものにしてくれるでしょう。
今回ご紹介したツールの中で、これ知らなかった!使ってみよう!と思えるものが1つでもあればうれしいです!