インタレストマッチの仕組みと設定、考え方までのスベテ

インタレストマッチの仕組みと設定、考え方までのスベテ
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※2018年5月に「インタレストマッチ」は「ターゲティング」に統合されました。
参考:YDN、広告掲載方式「インタレストマッチ」・広告タイプ「広告枠サイズ固定(300×250)」の提供を終了へ

「スベテシリーズ」の第五回目は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下、YDN)のプレイスメントターゲティングの仕組みと設定、考え方までのスベテに続き、同じくYDNの機能である、インタレストマッチの仕組みと設定、考え方までの”スベテ”をお送りします。


インタレストマッチについてと、その仕組みとは?

インタレストマッチは「興味関心連動型広告」に分類される広告掲載方式で、「現在見ているWebページの内容」「過去に見たWebページの内容」「直前の検索キーワード」などを総合的に判断して、最も関連性の高い広告を表示させます。

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Yahoo!プロモーション広告のサービス紹介ページより

広告主が登録した広告テキストに含まれるキーワードをトリガーとして、興味関心の合うユーザーが選定され、そこで選定されたユーザーに対して広告が配信されるという仕組みになっています。

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配信先はYDNの他の広告掲載方式と同様、Yahoo!ニュースやヤフオク!などYahoo! JAPANのコンテンツページの他、さまざまな提携サイトのコンテンツページとなります。人に紐付く広告になるため、配信先コンテンツの内容と広告の内容は必ずしも一致はしません。

配信形式はテキスト広告だけではなく、画像広告の掲載も可能です。

クリック単価 (以下、CPC)は、他の広告掲載方式よりも比較的安く抑えられる傾向が強く、スマートフォンであればCPC10円以下で一定のクリック数を獲得することも難しくはありません。

設定方法

インタレストマッチの設定の流れは以下になります。

  1. 広告掲載方式「インタレストマッチ」を選択してキャンペーンを作成する
  2. ターゲティング設定等を設定して広告グループを作成する
  3. 広告文を作成する

1. 広告掲載方式「インタレストマッチ」を選択してキャンペーンを作成する

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「YDN」タブから、「キャンペーン管理」へと進み「+キャンペーン作成」ボタンを選択します。

 

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キャンペーン作成画面へと進んだら、基本情報の広告掲載方式の中の①「インタレストマッチ」を選択します。②任意でキャンペーン予算を設定したら③「保存して広告グループ作成へ」を選択します。

2. ターゲティング設定等を設定して広告グループを作成する

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広告グループ作成画面へと進んだら、①配信デバイスや画像自動付与の設定を選択して②ターゲティング設定を選択します。③広告グループ入札価格を入力したら④「保存して広告文を作成へ」を選択します。

このとき注意しなければならないのは、ターゲティング設定を細く絞り込み過ぎないということです。

ターゲティングをはじめから細く設定するよりも、ターゲティングを広めに設定してデータ蓄積のサイクルを早め、広告文の検証回数を増やすことが重要と言えます。また、ターゲティング設定毎の成果は配信後にレポートで確認することができるため、はじめは性別や年齢程度の大まかな分類程度にした方が良いでしょう。

配信デバイスについては、コンバージョン率が大きく異なることが多くあるため、最低限スマートフォン用の広告グループと、PC・タブレット用の広告グループは分けて登録することをおすすめします。

3. 広告文を作成する

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広告文作成画面へと進んだら、①掲載フォーマットを選択します。テキストを選択した場合②タイトル、説明文、表示URL、リンク先URLを入力したら③「保存」を選択して、完了です。

なお、掲載フォーマットでディスプレイ(画像広告)を選択した場合もタイトル、説明文、表示URL、リンク先URLの入力が必須となります。タイトル、説明文は実際には表示されませんが、前述の通り、ユーザーの興味関心と関連性があるかどうかの判断に利用されますGoogle アドワーズ史上、最強のプロダクト、コンテンツターゲットの仕組みと設定、考え方までのスベテでご紹介した考え方と同様、「誰に売るのか」を意識して、下記のように思う存分キーワードを含めて登録しましょう。

設定する広告文の例20150608_06

以上でYDNのインタレストマッチの設定は完了です。

インタレストマッチの分析方法

インタレストマッチは配信先のプレイスメントを確認することはできません。確認できる項目は下記の通りです。

  • インタレストカテゴリー
  • サイトカテゴリー
  • 性別
  • 年齢
  • 地域
  • 時間帯
  • デバイス

など

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確認方法は、レポートタブ内の①パフォーマンスレポートを選択します。パフォーマンスレポート作成画面に進んだら、レポート形式を設定のレポートの種類で②キャンペーンレポートを選択、表示切り替えで③の中から確認したい項目を1つ選択後、レポート作成をします。(サーチキーワードは選択できますが、インタレストマッチキャンペーンでは何も表示されません。)※サーチキーワードは、広告掲載方式「ターゲティング」において、「サーチターゲティング」機能を利用した場合に確認できる項目です。

項目毎に成果を確認して、成果の悪いセグメントが見つかったら、ターゲティング設定から外すか広告グループを分けて入札価格を低く設定しましょう。逆に成果の良いセグメントが見つかったら、広告グループを分けて入札価格を高く設定しましょう。広告文を追加して、さらなる成果アップを狙えると最高です。

「誰に売るのか?」と「どう伝えるのか?」を同時に考える

前述の通り、画像広告の場合は登録した広告のテキスト部分が表示されることがないため、「誰に売るのか」だけを考えて登録すれば問題ありません。

しかしテキスト広告の場合は、登録した広告が2つの用途(関連性の判断・広告文の表現)で使われるため、注意が必要です。

下記は、関連性を意識して文章が不自然になってしまった例です。

悪い例1
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下記は、広告文の表現だけを考えて、関連性が薄くなりそうな例です。

悪い例2
20150608_09

関連性と表現のバランスを意識しながら広告文を作ることが成功のポイントです。そして、含めるキーワードによって配信先のユーザーやページが変わるということも忘れてはなりません。訴求軸をずらして、たくさんの広告文を検証していきましょう。

まとめ

インタレストマッチは関連性の判断をどのようにしているかなど、配信のロジックがブラックボックスになっているため、一度失敗してしまうと修正が難しく、継続的なチャレンジを断念してしまっている方が多くいらっしゃるのではないかと思います。

ロジックの詳細は公開されていませんが、決められたルールの中で最大限の成果を出すために、やれることははっきりとしていますから、諦めずに広告文の検証を続ければ、必ず良い成果に結びつくはずです。特にコンバージョンポイントが浅い(会員登録やサンプル申込)アカウントの場合は、他の広告掲載方式と同水準のCPAでより多くのコンバージョンを獲得することも難しくありません。ぜひ粘り強くチャレンジしてみてくださいね。

 

 

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