ユニバーサルアプリキャンペーンの2つのアップデートを発表
5月17日(水)(日本時間の5月18日)に開催されたGoogle I/OでGoogle アドワーズのユニバーサルアプリキャンペーンのアップデートが発表されました。
今回発表されたのは以下の2つのアップデートです。
- Google Play ストアに新しい広告枠を追加。
- 独自のビジネス目標に合わせた自動入札が利用可能に。
参考:Inside AdWords: Google I/O: New Ways to Put Customers at the Center of Your Apps and Payments
目次
ユニバーサルアプリキャンペーンとは?
ユニバーサルアプリキャンペーン(以下UAC)は、短い広告文と目標インストール単価、(必要に応じて動画や画像を設定)を入力するだけで、Google 検索、Google Play、YouTube、Google ディスプレイ ネットワークといった多様な配信面で、アプリをインストールする見込みの高いユーザーや関連性の高い場所へ向けて自動的にAndroidやiOS のアプリを宣伝することができる、今やアプリプロモーションには欠かせない機能です。
参考:
ユニバーサル アプリ キャンペーンでアプリを宣伝する - AdWords ヘルプ
ユニバーサル アプリ キャンペーンを作成する - AdWords ヘルプ
1. Google Play ストアに新しい広告枠を追加
ユーザーがアプリに出会う場所としてGoogle Playストアは非常に重要です。現状では、Google Play ストア内の検索結果に対してUACをはじめアプリのインストールを目的とした広告を配信することが可能です。
参考:【アナウンス】Google Play ストア内検索広告が始まります - Google 広告主コミュニティ
画像引用元:Inside AdWords: Google I/O: New Ways to Put Customers at the Center of Your Apps and Payments
今回の発表では、Google Play ストアのトップページおよびアプリの個別ページに対して新たに広告枠の追加が発表されました。
筆者の環境では、個別のアプリページでの広告枠のみが確認できましたが、随時拡大していくものと思われます。
なお2017年5月現在、これらの新しい広告枠へはUACを介してのみ広告配信が可能となっています。
2. 独自のビジネス目標に合わせた自動入札が利用可能に
UACでは以下の2つのキャンペーンを最適化する目標を選択することができますが、これまではいずれの場合も「目標インストール単価(アプリのインストール 1 件に対する入札単価」を指定することのみが可能でした。
- アプリの新規ユーザーを獲得
- 指定したアプリ内コンバージョンに至る可能性が高い新規ユーザーを獲得
例えば、よりアプリでの商品購入をしそうなユーザーなど、アプリ内の行動を加味してアプリのインストールを促そうとするには、アプリのインストール後にモバイルアプリのエンゲージメントを目的とした別のキャンペーンでアプローチを図る他ありませんでした。
参考:モバイルアプリのエンゲージメント キャンペーンについて - AdWords ヘルプ
今回の発表によれば、インストールのほかアプリ内イベントをコンバージョン目標として、目標コンバージョン単価(tCPA)や目標広告費用対効果(tROAS)を適用可能なように、自動入札機能が拡張されます。
UACによって、アプリユーザーへのエンゲージメントに至る可能性までをカバーしてアプリインストールの広告配信を行っていくことが可能になりますね。
自動化を前提とした設計が基本に
先日も、ディスプレイ広告の入札・ターゲティング・クリエイティブ作成を自動化するスマートディスプレイキャンペーンがローンチされたばかりですが、自動化を前提とした機能のアップデートが相次いでいます。
参考:Google アドワーズにおいてスマートディスプレイキャンペーンがローンチ
仕組みを理解し自動化を前提としたアカウント設計が行えることが広告運用者の基本スキルになっていくのは明らかです。(すでに必須となっていると言っても過言ではないですよね!)
ますます進化するUACを中心としたアプリプロモーション関連のアップデートにも引き続き注目していきます!