Facebook・Instagram広告アカウントで見直すべき7つのこと

Facebook・Instagram広告アカウントで見直すべき7つのこと

Facebook広告やInstagram広告を取り巻く環境は日々変化しています。「Cookieの利用制限の対策設定で苦戦している」という配信設定における悩みの声や、「広告費が上がっている」や「配信している広告のパフォーマンスが下がっている…」といった声も伺います。

FacebookとInstagramのプラットフォームの変化はもちろん、利用するユーザーたちも変化し続けているため、広告運用者も同様に常に新しい視点を持って取り組まなくてはならないのですが、やっぱり大変ですよね。

そんな中、パフォーマンス向上のために今一度ここだけは見直してほしい!という7つのポイントを挙げてみました。


十分な最適化イベントを獲得できているか

広告配信システムが広告の配信対象として最適な利用者を学習するためには、広告セットのコンバージョン(最適化イベント)が7日以内におよそ50件必要とされています。コンバージョン数が増えるほど、より適切に広告を配信できるようになります。最低限のコンバージョンを獲得できない場合は、徐々に広告の配信量が減少し、配信量が減少すればコンバージョン数も減るという負のスパイラルに突入してしまいます。

まず、ご自身が運用しているアカウントの広告セットごとで、週に50件以上のコンバージョンが取れているか確認してみましょう。もし、その設計になってない場合は週に50件のコンバージョン計測ができるように再設計するなど見直してみましょう。

最適化イベントが少ないことへの対策は、例えばeコマースであれば商品購入の1つ前のステップである「カート追加」を最適化イベントとして設定することが挙げられます。また、広告セットを統合して広告セットごとのコンバージョン数を増やす設計にすることも1つの方法です。

類似オーディエンスリストが活用されているか

相変わらず類似オーディエンスリストへの広告配信は高いパフォーマンス、主力配信となることが多いです。しかし、広告目標であるただ1つのコンバージョン達成者の類似オーディエンス配信だけに留まってはいないでしょうか。例えば、広告の目標が何らかのサービス申し込みである広告配信の場合、以下のような類似オーディエンス配信を試す価値があります。

【例:類似オーディエンスのソースオーディエンス候補】

  • サービス申し込み完了、サービス利用者
  • メールアドレス登録完了者
  • 無料診断実行者
  • 動画再生者(動画再生95%以上)
  • Facebookページファン
  • Instagramアカウント
  • カスタマー(顧客のメールアドレスや電話番号)リスト

また、類似オーディエンスサイズも1%~10%まで作成することができますが、最も類似すると判断される1%ユーザーへの配信パフォーマンスがよければ、2%~5%までの類似オーディエンス配信も試す価値があります。上図のように、類似オーディエンス作成画面にて詳細オプションを表示し、「類似オーディエンスの数」を「3」と指定すると、1%、1〜2%、2〜4%といった3つの類似オーディエンスリストを一度に作成することもできます。

「過去にトライしたけども、2%以上はあんまりだった…」という方も多いかと思います。そんな時、もし指定するソースオーディエンスの期間が、最長である過去180日間のものでしか試したことがなければ、過去14日間や30日間といった直近で数を絞り込んだコンバージョン者情報を元にした類似オーディエンス配信も試してみましょう。

「でも、これだけ色んな類似オーディエンスを作っても、結局同じ人たちばっかりなのでは…?」と思われるかもしれません。実は、このオーディエンス重複は確かめられるのです。

オーディエンス画面にて、重複を調査したい2つ以上のオーディエンスリストにチェックをし、「・・・」内の「オーディエンスの重複を表示」をクリックします。

すると、選択した2種のソース(コンバージョン)オーディエンスの類似オーディエンス重複分が47%あることが分かります。類似オーディエンスだけでなく、カスタムオーディエンスもオーバーラップの確認対象とすることができ、用途は多いですのでご活用ください。

複数広告セット間でターゲットオーディエンスに重複がないか

Facebook・Instagram広告配信において、「誰に、どんなクリエイティブが、どんな反応を得られているか」が判断でき、これを運用に活かすことができる広告アカウントの構築が必須です。

具体例でいいますと、以下のように1・2それぞれのターゲティングをする広告セットがある場合、1の配信でWEBサイト訪問者のカスタムオーディエンスリストを除外指定すべきです。

  1. コンバージョン者の類似オーディエンスへの配信
  2. リターゲティング(WEBサイト訪問者)配信

※「コンバージョン者の類似オーディエンス」から「WEBサイト訪問者」を除外。

こうすることで、1の配信を、「WEBサイト未訪問の類似オーディエンスへの配信」とすることができます。特にコンバージョン者の類似オーディエンスリストに、WEBサイト訪問者が含まれていることは大なり小なりあることで(先ほどのオーバーラップ確認ツールで確認してみましょう)、2種の広告セットでターゲットの重複が発生する可能性があります。オーディエンスリストや属性であれば、上図のように除外設定が可能です。広告アカウントの内容次第で事情は変わりますが、リターゲティング配信とそれ以外、コンバージョンの有無それぞれへのオーディエンス配信は切り分けるべきでしょう。

興味関心、利用者層などの属性もターゲティング除外設定が可能です。

多様な広告クリエイティブを試せているか?

今までの広告配信で、旧来の静止画1枚のみの広告配信しか実施していないのであれば、可能な限り以下のような広告フォーマットのクリエイティブも組み合わせての訴求もトライしてみてください。

  • カルーセル広告
  • スライドショー広告
  • 動画広告
  • コレクション広告
  • ダイナミック広告

カルーセルや動画を利用した広告での訴求によって、オーディエンスの態度変容を促すことができ、今までにない新しい反応を得られることは往々にしてあります。これらのクリエイティブのような、良くも悪くも表現の幅が大きく、オーディエンスから多彩な反応が得られる広告クリエイティブ作成に取り組み改善を繰り返していかなければ、この先ますます広告競争で勝ち残ることが難しくなっていくでしょう。

以下の公式ヘルプにて、各広告クリエイティブ仕様について確認ができますので参考にしてみてください。

参考:Facebook広告ガイド

広告関連度診断やクリック率、フリークエンシーの変動を元に広告運用できているか?

ターゲットオーディエンスに対する、広告の関連性や”鮮度”を意識することは非常に重要です。「広告関連度診断」「クリック率」「フリークエンシー」といった参考指標を日々の広告運用でチェックしていき、気付きを元にクリエイティブの改善を繰り返していけるのが理想ですね。

広告関連度診断の活用方法 |Metaビジネスヘルプセンター

広告関連度診断はカスタム列プリセットに手動で追加することで確認することが出来ます。なお、正確性を確保するために、広告関連度診断はインプレッションが500未満の広告では利用できません。広告関連度診断の結果を読み解く際は、上記の表を参考にしてみましょう。

参考:Facebook広告の関連度スコアを3つに細分化し、より実用的な指標に変更へ

広告の掲載先を拡張できているか

もし、過去に広告の配信先をフィードだけに絞って設定などをしている場合は、配置を自動配置にする、もしくは、手動で配信先の見直し・拡張をすることをおすすめめします。新たな配信面に配信することで、今までよりも低コストで獲得できたり、コンバージョン数を増やす可能性が高まるでしょう。

たとえば、Instagramショップなど広告の配信面もアップデートにより増えています。

配信先を新たに増やす際はクリエイティブのサイズにも注意してください。配信面によってはクリエイティブの推奨サイズが違いますので、広告配信の成果に大きく関わるポイントです。

広告関連度診断の活用方法 | Metaビジネスヘルプセンター

フィード面では正方形(1:1)の画像と縦型(4:5)の動画がおすすめされています。一方で、ストーリーズ面ではフルスクリーン縦型(9:16)の画像か動画がおすすめされているため、配信先によって優先するべき素材が変わってきます。

「配置ごとのアセットカスタマイズ」を使うことで、広告編集画面にて配信面ごとにクリエイティブを変更して設定できます。また、ダイナミック機能を使用すると、広告を見る人が最も反応しそうなバージョンに基づき、クリエイティブのアスペクト比を自動で変更してくれます。

ポストCookie時代に対応する計測回りの設定はできているか

近頃、iOSをはじめとするCookieの利用制限が進んでいます。

iOS14.5のリリース以降、App Storeで公開されているアプリは利用者にデータのトラッキングの許可を求めるようになりました。利用者がトラッキングを許可しなかった場合は、アプリから取得できるユーザーデータが極端に減ってしまうので、Facebook・Instagramを含むすべてのアプリでコンバージョン計測やターゲティングの最適化が正確にできなくなってしまいます。

その対策として、Meta広告ではコンバージョンAPIや合算イベント測定などが登場しています。何年も前にコンバージョンイベントを設定してから変えていないアカウントは、今後取得できるデータが極端に減り、成果に大きな打撃を与えかねないので、以下の記事を参考に今の時代にあった計測設定に変更しておきましょう。

最後に

Facebook広告も日々アップデートしていますので、今回ご紹介した内容がすべてではありません。

以下のMeta社公式記事内では、今すぐ実施できる対策として今回ご紹介した以外のポイントについても記載されています。アップデートにより押さえておくべきポイントが変わることはありますが、広告を運用しているなかで上手くいかないときに、まずこの記事をもとにアカウントを見直していただければ幸いです。
参考:変化に対応してパフォーマンスと効果測定を改善する

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Yuta Imamura

Yuta Imamura

前職は、全くの異業種の証券会社の営業。インターネット広告の奥深さに興味を持ち、2021年11月にアナグラムに参画。お酒はあまり飲まないが、酔うと日本酒の作り方と種類について語り始める癖がある。

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