運用型広告企業の新人学生インターンが最初の1ヶ月で学んだ5つのこと

運用型広告企業の新人学生インターンが最初の1ヶ月で学んだ5つのこと
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私はつい最近までリスティング広告を筆頭とする運用型広告に関する知識はありませんでした。しかしアナグラムにインターンとして入社して1ヶ月。上司の管理の元、通常では考えられないスピードでアカウント運用を任されるようになりました。アカウント運用を実際に行い、劇的な成果を出すためにどのようなことを勉強し、インターンで何を学んだかをご紹介します。


1.まず学んだのはマーケティングの素養

自分が最初に学んだ点はマーケティングの素養です。マーケティングへの理解は各々分かれるとは思いますが、筆者の理解では「市場分析を元に商品優位性、訴求点を洗い出し、それに見合ったターゲット層にアプローチする」。ということだと考えています。

それらを学ぶためにアナグラムで上司が私に課した初めの仕事は、上司の管理するすべてのリスティング広告のアカウントの分析でした。上司のアカウントを分析するためには、すべてのアカウントのクライアントのビジネスの理解から、市場分析、管理画面の操作方法まで初心者には処理しきれないほどの膨大な量のタスクと知識が必要になります。つまり、マーケティングに必要な知識がなくてはできないわけです。

そのため、自分はリスティング広告関連の本(いちばんやさしいリスティング広告の教本新版リスティング広告 成功の法則)とGoogle アドワーズのガイドラインを読みすすめながらクライアントのビジネスモデルについて調査し、クライアントの産業全体の理解を深め、アカウントすべてのデータに目を通し分析結果をまとめるという作業を3日かけて行いました。

そこで自分の仮説、分析内容にフィードバックをもらうことで、アカウントの分析方法を覚えるとともに、マーケティングの素養を学ぶことになります。

2.ロジックツリーを描けるようになる

その後、上司のアカウントの運用状況を見ながら自分で立てた仮説を元にアカウントの構築をすることになります。この構築は実際には反映されないものの実際の入稿までの流れを覚え、仮説をアカウントに反映するための訓練として行いました。

実際にアカウントを作成して上司に説明をした際に、なぜこの広告文にしたのか、そのキーワードを入れる理由はと上司の突っ込みに対し返答できない状況に陥りました。自分は考えているようで何も考えられていなかったわけです。考えなしにアカウントを構築すると、運用成績が悪い時に原因が分からない→結果、改善のしようがなくなります。

しかし、全てのアカウント構成を仮説を元に作成することで、運用成績が悪くなっても原因の特定と、改善までの流れがスムーズにいくようになるわけです。また、これは運用にも当てはまり、入札単価一つ変更するにも明確な仮説をもってする必要が出てきます。

さらには、実際に仮説を運用するとなると、その対処法まで頭に入れておかなくてはなりません。つまり仮説が外れたという仮説に対しても仮説を立てなければなりません。なぜなら仮説が外れた1分1秒の間にもコストが発生しているからです。

これができるようになると、すべての思考において息をするようにロジックツリーを描くことができるようになります。勿論、そのためにはアカウントを確認している間、常に自分で問題を細分化、仮説を立てるなどの訓練をする必要があります。

筆者は、仮説をもって上司のアカウント分析を続けたことで、現在の自分のアカウント構築から変更点まで、上司に何を問われてもすべての構成要素の仮説を返答できるようになりました。

3.リスティング広告以外のマーケティングにも詳しくなる

リスティング広告を運用しているとすべてをリスティング広告で解決しようとしてしまいます。しかし、実際はSEOの相性が良いビジネスもあれば、facebook広告が相性が良いビジネスもあります。ポスティングなどリアルマーケティングが良いビジネスも存在します。

その中で、自分の知識がリスティング広告だけによってしまっていてはクライアントに最適なサービス提案ができなくなってしまいます。相性の良くないビジネスの広告を運用してもお互いに幸せではないので、常に最適な判断ができる専門性を持つ必要があるということです。そのために常にマーケティング情報を学ぶ必要があり、結果マーケティングへの理解が深まります。

筆者は特にSEOに関する理解が深まり、現在は個人でwebサイトを運営しながら理解を深める努力をしています。

4.作業スピードがとても上がる

世の中には1人で1つのアカウント担当しているインハウスでリスティング広告を行っている方がいると思えば、通常のリスティング広告代理店では1人で30-70アカウントほど担当すると言われています。

それに反し、アナグラムでは1社に対して1名がすべての運用、分析、提案までを専属で担当するので、1名で5社より多くのアカウントは持たないという取り決めがあります。その仕事量は、タスク管理やツールの使い方などすべてが一流でなければ処理できない仕事量になります。

そのため、アナグラムではマルチタスクが出来る人のみで構成されており、そういった人と一緒に作業する環境では、遅れないためにマルチタスクは必須のスキルです。実際に筆者は当初2時間かけて作っていたExcel表を15分で作成できるまでに成長しました。

※ここではマルチタスクとシングルタスクの是非の議論は致しません。

5.広い産業の知識が手に入る

運用型広告企業のクライアントは多岐にわたり、すべての産業がクライアントになり得る業界です。その多岐にわたるクライアントと接する人間は広い業界への理解がなければ信頼されることはありません。たとえば、上司の営業に同行したときには先方のビジネスを伸ばすアドバイスを求められることになり、それらの質問にも即答する必要があるわけです。

筆者は最新の情報を漏らさないよう、twitter、feedlyなどの情報取得サービスを利用したり、経済番組を毎日録画して帰宅後確認することで質の高い最新情報を得るとともに、クライアントのビジネスに関しては、コアな内容まで理解できるようネット検索や専門誌を読むことで広い業界への知識、そしてクライアントのビジネスに関しては深い理解が出来るようになりました。

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